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国産のブルーチーズにヨーロッパが熱い視線。只今熟成中
チーズにはいろいろな種類があります。作りたてのフレッシュチーズから熟成タイプのハードまで。チーズのお話をさせていただくと必ず聞かれるのが、青かびチーズのかびは食べられるのですか????
そうですよね。皆様の疑問にも納得、「カビ」入りです。青かびチーズの元のかびはライ麦パンに生えた青かびでした。でも、その青かびが、チーズに投入されるとチーズの風味形成に大きな役割を担います。もちろん毒性のない食用カビです。ですので安心して召し上がれます。
この独特な風味をもつブルーチーズ、お好きな方も多いのでは?
一般的に日本で人気の3大ブルーチーズが
フランスのロックフォール(羊乳製)
イギリスのブルースティルトン(牛乳製)
イタリアゴルゴンゾーラチーズ(牛乳製)
やはりヨーロッパの伝統的な青かびチーズが美味しい!?
いえいえ、それらにも勝るという評判のブルーチーズが日本にもあります。それが長野県のAtelier de Fromage(アトリエ・ド・フロマージュ)のブルーチーズ。
昨年10月開催の第1回ジャパンチーズアワード2014では見事グランプリを受賞し、その後、日本代表として参加した今年6月フランス・トゥールで開催された国際コンクール、モンデュアル・ド・フロマージュでも最高位であるスーパーゴールドを受賞しました。
世界をあっと驚かせたこのブルーチーズ。実は、10月の日本コンクールの後に世界へ駒を進める際に製造サイドでは大変な試行錯誤の日々がありました。私も春先に品質評価委員の一員として世界コンクール出品前の味の評価をさせていだだく機会がありました。他の参加メンバーといろいろ協議して、僭越ながら意見をさせていただきました。
それらの評価も考慮され製造の努力を重ね、味わいを研究した結果、日本ならではのマイルドな味わいのブルーチーズに仕上げ世界コンクールに臨んだとお聞きしました。納得のいくチーズを携えての世界のチャレンジ。素晴らしい結果だったと思います。
現在、その結果を受けてブルーチーズは欠品状態が続いているそうですが、先日長野県東御市の工房をお尋ねし、お話を伺ったところ今まさに熟成中で数か月すると販売再開になるとのことです。
是非、今注目すべき世界レベルの国産ブルーチーズを召し上がってください。
※掲載情報は 2015/08/16 時点のものとなります。
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キュレーター情報
チーズ&ワインナビゲーター
山田好美
フランスチーズ鑑評騎士/チーズプロフェッショナル。シニアワインエキスパート/上級ドイツワインケナー。フランス愛好家。英仏語講師として活動する中で現地のワイナリー、チーズ生産者を訪れるようになりより確実な知識をと資格取得。現在恵比寿のレコール・デュ・ヴァンにてチーズ講師として初心者から資格を目指している方のお手伝いをしています。またチーズプロフェッショナル協会 チーズ検定講師 ソムリエ協会 ワイン検定講師として 検定を通して幅広い年代の方々へ チーズ&ワインのある豊かな食生活を広めております。近年は国内の生産者にも目を向け ヨーロッパに負けないチーズ&ワインを応援しています。