2015年NHK大河ドラマでも絶賛放送中の「花燃ゆ」舞台の地である山口県。山口は明治維新の礎を築いた吉田松陰、木戸孝允、高杉晋作など名だたる人物を輩出したところ。また、初代総理大臣に任命された伊藤博文も山口県出身で現在まで山口県から8人もの総理大臣を生みました。。吉田松陰や伊藤博文が愛したであろう山口の名産品、山口を訪れたら要チェックのお土産を集めてみました。

かまぼこといえば、関東では小田原、東北では仙台、九州では福岡が非常に有名ですが、豊かな漁場を抱える山口もまた、おいしいかまぼこの産地です。かまぼこ作りは蒸してつくるのが一般的ですが、山口のそれは「焼き抜き」、焼いてつくるのです。なかでもおすすめは『嶺雪(みねゆき)』。農林水産大臣賞も受賞している「宇部かま」を代表する逸品です。お店のほか、宇部空港でも販売されていますので、宇部を訪れる際はぜひ味わってみてくださいね！

写真ではわかりにくいかもしれませんが、１貫が「小さいおにぎり１個分」ほどある大きなさば寿司。山口の海産物といえば下関のふぐというイメージが強いですが、、もうひとつ有名なのが早い潮に揉まれて育つ「さば」。脂の乗ったぷりぷりの厚い身と軽くあぶった皮の香ばしさがたまりません！ふぐももちろんよいですが、このさばを味わうこともお忘れなく。

人口5万2千人の穏やかな街、光市。この街に根ざしながら一日100人以上のお客さんが絶えず訪れる人気のスイーツ店がシェ・ヒロダンです。その秘密は厳選素材とつくりたてのおいしさ。早朝からひとつひとつ丁寧につくられる定番のフィナンシェに、素材選びの中でも特にこだわりのある卵を使ったパウンドオレンジ、パリッと焼けたアーモンド生地の表面とは裏腹に、ふわっとやわらかい歯ごたえ、カラメルクリームの風味が口の中いっぱいに広がるダックワーズ。バターと卵、レモンの風味が活きたフランスの伝統的なマドレーヌなどなど、どれをとっても一級品！経験豊富なベテランのオーナーシェフ曰く「お菓子作りは素材や配合だけではどうにもならない要素がたくさんあります。そういう見えない地味な仕事を大切にしています」。その言葉をそのまま反映するかのような、渾身のスイーツが揃う名店です。

陽光豊かな山口はフルーツの名産地でもあります。この『夏みかんジュース』は、夏みかんを皮ごと絞った文字通り夏みかんの恵みをまるごといただくことができるジュースです。4倍希釈なので水や炭酸、お酒で割って召し上がれ！夏は炭酸水、冬はお湯でホット、お酒好きの方は焼酎でいかがですか？キュレーターの尾田衣子さんはお料理のソースとしてもとおすすめされています。

『豆子郎（とうしろう）』は外郎（ういろう）菓子の会社。創業者の田原美介さんはもともと満州鉄道の技術者で、戦後の食糧難の時代に実家からもらった米ぬかと、統制品の少量の砂糖、そして配給された少量の小麦粉をつなぎにして、「ぬかパン」を製造販売をはじめました。毎日渾身のパン作りをする姿勢に山口の外郎作りの創始者である『福田屋』のご主人が感心し、秘伝の製法を伝授されて外郎を作ることになったのだとか。原料も北海道産大納言小豆や西表島の黒糖、そしてわらび粉を用いて仕込むそれは、材料も無駄にせず、従業員にも過度に負担をかけず、そして新鮮な品を届けられるようにと県内の直営店でしか販売されていません。賞味期限は3日、おいしさを損なわないよう工場から1時間以内届くようにというこだわりぶりも尋常ではありません。

見た瞬間にラベル買いしてしまいそうな日本酒です。日本酒で、こんなにクリアで赤いボトルは、なかなかお目にかかれません。、酒名も、杜氏（日下信次さん）の名前と、天下に並ぶものがないほど優れているという意味の「無双」をあわせたものというところに作り手の自信と誇りを感じます。。味わいは生酒らしくしっかりめ、酸味・香味も強く出ていて食事の味を引き出してくれます。キリっと冷たく冷やしていただくのもよし、冬は燗にしてよしと、実に懐広く、幅広い表情を見せてくれます。少量生産で流通量も限られていますので、見つけたときは必ずチェックしてくださいね！

いまやすっかりメジャーな日本酒銘柄になったともいえる獺祭(だっさい)。？極限まで磨かれたお米のうまみを追求した大吟醸をトレードマークに数年前から人気が上昇し、今ではなかなか手に入らないお酒になりました。フルーティーな香りと、すっきりとした飲み口が特徴で、ワイン好きや海外でも人気。写真の獺祭は宮崎キャビアとセットになったお正月限定モデルですが、名品の磨き2割3分や女性に人気のスパークリングなど、魅力的なラインナップが揃っています。山口の宇部空港では朝入荷して、夕方には完売することも珍しくないとのこと。空港で買うならお早めのご到着を。