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日本最北限の「ゆず」。震災で未曾有の被害を受けた陸前高田の挑戦
「ゆず」と言えば四国や西日本の産地を創造する方が圧倒的に多いと思います。しかし、岩手県には、日本最北限で栽培される「北限のゆず」があるのです!!その「北限のゆず」の産地は、陸前高田市。そうです、東日本大震災津波の被害で、まちのほぼ全てが流され、岩手県で最も大きな被害を出したまちでもあります。
震災前から陸前高田市では、ゆずの栽培が少しですが行われていました。その歴史は長く、一番大きなゆずの木は樹齢100年を超えるものもあります。そんな日本最北限の「北限のゆず」を、何とか震災で大きな被害を受けた陸前高田市の名産品にしていこうと立ち上がったのが、陸前高田市の農家の皆さん、そして障害者施設の皆さんを中心に結成した「北限のゆず研究会」でした。
サポータにはNTTドコモや東北博報堂など日本の名だたる大手の企業がつき、さらにはキリンビールの震災復興支援の応援も受けて、津波被害で生き残ったゆずを使い、様々な商品開発を進めています。
クッキーやマドレーヌ、ケーキやフロマージュなどのお菓子から、ゆず塩や羊羹まであります。さらにはお酒も地ビールの「ベアレンゆずヴィット」や「北限のゆず酒」などもあり、今でも新しい商品開発に熱心に取り組んでいます。
東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市。生き残った全ての人々が明るい未来を描けるようにと、戸羽市長も市を挙げて応援をしてくれているこの北限のゆず研究会。今はまだ規模が小さく、陸前高田でしか買えない商品が多いのですが、ぜひ全国の方々から「食べて応援」の気持ちをいただきたいと思っています。
全国発売されているものはありません。地元で大事に大事に育てられている商品です。ぜひippinの皆さんにも一緒に育てていただき、そしていつかは震災の被害を乗り越えて、陸前高田市が素晴らしい未来を描けるように力を貸してください。
※掲載情報は 2015/07/11 時点のものとなります。
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キュレーター情報
株式会社南部美人 南部美人五代目蔵元
久慈浩介
1902年創業の岩手の地酒「南部美人」の五代目蔵元です。南部美人の銘柄の由来は「南部」は廃藩置県前の岩手が「南部藩」だったこと、「美人」は命名した戦後、日本酒のクオリティーが低く、美しい酒を造りたいとの願いを込めて、「南部の国の美人の酒」で「南部美人」と命名しました。私たちは「世界中で日本酒で乾杯!」を目指し、1990年代から日本酒の海外輸出に取り組んでいます。現在では日本国政府のクールジャパンの後押しもあり、世界中で日本酒は盛り上がっています。そして、特許を取得している砂糖などの甘味原料を一切使わない「糖類無添加梅酒」をはじめとする様々な糖類無添加リキュールも開発しております。日本国内の鑑評会、そして世界の酒類のコンクールなどで多数の金賞を受賞。「笑顔あふれる明るい酒」を目標に、若き蔵元と若き南部杜氏が究極の日本酒造りを目指し、北の大地の岩手で頑張っています。岩手の素晴らしいもの、そして世界の素晴らしいもの、さらには同じ酒蔵の仲間の醸す素晴らしいお酒をどんどん紹介していきたいと思います。楽しみにしていてください。