店舗の前にできたなが～～い行列、「30分待ち」「1時間待ち」、最悪のケースは「本日は売り切れました」の札があるだけ……。ひたすら「それ」を求めて、皆々がそのお店へ朝一番に急行し、またある人は長蛇の列の最後尾に覚悟のうえで着く。じっと人々が待ち続ける理由がそこにはあります。今回は何時間待ってでも食べたい！そうまでしてでも買い求めたい理由のあるグルメを全国から一挙ご紹介します！「並ぶのはツライけど、そんな理由があるなら並びたい」「そんなにおいしいなら一度は食べてみたい！」そう思わせる逸品ぞろいです！

いずれも超人気商品につき買えない場合もありますが、そのときはあしからず。

2009年に東京 丸の内ブリックスクエアに世界初の専門店としてオープンし、未だに行列の絶えない大人気店「エシレ・メゾン デュ ブール」。こちらで朝から覚悟して並ばなければ買うことができない「行列クロワッサン」があります。一般的な日本のものよりやや大きめサイズのトラディション、有塩、無塩の3種類のクロワッサンがそれです。原材料の半分がエシレバターという、「バターが主役」のクロワッサンは一度食べてしまうとほかのクロワッサンでは物足りなくなってしまうという、手にするとバターが手についてしまうほどの濃厚＆ジューシーさ！毎日お昼には完売してしまう「何度行っても手に入らない」と噂の人気商品です。

自由が丘のいつも行列の絶えない絶品チーズタルトのお店「BAKE」。お店の窓越しに中を覗くとズラリと並んだ手のひらサイズのチーズタルト、そしてその後ろではこれまた大量のチーズタルトがせっせと焼き上げられています。それでも、お店には行列ができてしまうほどの人気。もともとこのBAKEのチーズタルトは、北海道札幌市の老舗洋菓子店「きのとや」で長年愛されている人気商品、この自由が丘の店舗でも焼きたてを工房一体型で販売しています。お味はもちろん「待つ価値あり」。たっぷりのチーズムースは予想以上に軽くふわっと口の中ですぐに溶け、甘さも酸味も絶妙！お一人様12個まで購入の制限がついていますのでご注意ください。

インターネット上でも飛び交う「豆大福の待ち時間はどれくらいでしょうか？」という大マジメな質問。行列と売り切れが常態化しており、まさに入手困難な大福が東京、京都にそれぞれあります。護国寺の「群林堂」と京都・上京区にある「名代豆餅 出町ふたば」、いずれもお客さんのお目当ては豆大福。なぜいつも行列ができるのか、もちろんそんなに単純な話ではありませんが、やはりその秘密は「つきたてのお餅」。そこにホクホクに炊き上げられた赤えんどう豆が入って、さらに絶妙な塩加減と甘さ控えめに仕上げられた餡が包み込まれています。昔ながらの大きめのつくりですが、口に入れる手が止まらなくなるほど。遅い時間に行くと売り切れている場合もありますので、お買い求めはお早めに！

国民的お菓子メーカーのグリコが社を上げて取り組んだ、高級ポッキーがあります。その名もバトンドール（黄金のスティック）。関西地区限定、しかもわずか3店舗(京都高島屋、大阪は阪急うめだ本店と高島屋)の直営店でしか手に入らないレア品です。普通のポッキーとは「完全に別物」で、バターから水分と固形分を取り除いたエッセンス、「澄ましバター」をふんだんに練りこんだプレッツェルが魅力。冬場はオリジナルレシピで作られたチョコレートがコーティングされていますが、夏場はこのプレッツェルとシュガーのマリアージュ、きなこや抹茶という威風堂々のラインナップ。行列覚悟でも買いたい、究極の味わいが楽しめるポッキーです。

関西で大まじめに幻のソースと呼ばれる「ヘルメスソース」。大阪の町工場で、全行程を家族の手作業によって少量しか生産されていない、入荷2ヶ月待ち以上という希少なご当地ソースです。ウスターにとんかつ、焼きそばの3種類、こだわりの無添加タイプもそろった実にシンプルなラインナップ。厳選素材の恵み、フルーツの甘酸っぱいフレッシュな香りとりんご・セロリ・玉葱など厳選された野菜＆果物の甘さ、十数種類の奥深いスパイスの香りが複雑に調和した極地。手に入れるには通信販売でオーダー、後はひたすら出荷される日を待つのみです！