ほのかなぬめりの独特な味「がごめ昆布塩」

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函館の地域資源がごめ昆布をもっと食べてもらいたい

ほのかなぬめりの独特な味「がごめ昆布塩」

がごめ昆布というものはテレビで観たという人も多いでしょう。一般の昆布に比べてフコイダンとラミナランという成分を多く含んでいて、これらが健康によいそうです。しかも、この昆布は我がふるさと函館地域の沿岸でしか穫れないということで、地元では「地域資源として活かさないばだめだべさ」ということになった。で、高校時代からの友人で私の知恵袋でもあるのでヨイショしておきますが、それで頑張った一人が岸部悟司という男。ヤツが経営する店でこれを使った混ぜご飯に海鮮を乗せた丼を売り出してヒット商品になった。しかし、岸部はそれで満足しない。もっと手軽にがごめ昆布を使えるようにしたいと考えて出来たのが、このがごめ昆布塩。

昆布・塩・加工技術 地域の3つの特徴を活かす

ほのかなぬめりの独特な味「がごめ昆布塩」

正直言って最初は「がごめ昆布入りの塩? だからどうした」ぐらいにしか見ていなかったんですが、先日ヤツの店でざる豆腐にちょいと振りかけて食べたところ、これが面白かった。がごめ昆布の粒が豆腐に触れた途端、がごめ昆布特有のぬめりが出る。それが豆腐にほのかな滑らかさと味を付けて、うまい。改めて開発秘話など聞いてみると、地元の海水で塩を作っている人に相談して作ってもらったとのこと。ところが、軟らかながごめ昆布を細かくカットするには特別な技術が必要だそうで、簡単に出来たものではない由。地域の塩に地域の昆布、プラス地域の技術。それで独特の味わいが出来たというのは、友達ながらいいことしたじゃんと思った次第です。

※掲載情報は 2015/06/14 時点のものとなります。

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キュレーター情報

齋藤訓之

FoodWatchJapan 編集長

齋藤訓之

北海道函館市生まれ。1988年中央大学文学部卒業。レストランビジネスを志していたはずが、レストランビジネスに役立つ本を作る仕事にのめり込む。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、日経BPコンサルティングのブランド評価プロジェクト「ブランド・ジャパン」プロジェクト責任者、農業技術通信社「農業経営者」副編集長等を経て、フリーランスのライター・編集者として独立。2010年10月株式会社香雪社を設立し、農業・食品・外食にたずさわるプロ向けの情報サイト「Food Watch Japan」をスタート。著書に「入門 日本の七十二侯と旬の食」(洋泉社)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、「創発する営業」(共著、丸善出版)、「創発するマーケティング」(共著、日経BPコンサルティング)など。

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