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“くりーむパン”を冷蔵庫から出して10分後がベスト!!
“空飛ぶくりーむパン”と呼ばれるパンがあります。本店が広島県三原市にある『八天堂』の商品。初代の森光香氏が昭和8年に和菓子店を始めたのが最初。2代めの義文氏が昭和40年代に洋菓子を取り入れ、さらに現在の3代めである孝雅氏が、神戸のフロインドリーブというドイツパンの名店で4年半の修業をして天然酵母を用いるパン店へと変更し、10店舗に成長させた会社です。その集大成的商品が「くりーむパン」。「東京からシャワー効果」をコンセプトに、そのほとんどを東京、大阪に飛行機で出荷し、大盛況。それが“空飛ぶ”と呼ばれる所以です。実はこれ、「業界の常識を覆した」といわれています。通常のそれは、製造時にパン生地とクリームを同時に焼きますが、それではクリームのフレッシュさが損なわれてしまうと考えたわけですね。そこで『八天堂』では2代めの洋菓子での経験をも活かし、「外側のパンを焼いてから、注入器を用いてクリームを注入する」ということを思いついたのです! さらに、冷蔵してもしっとりと柔らかくなるように、改良しました。その結果、口どけが良く、時間がたっても柔らかいことでスイーツ感覚としても味わえると評判に!! この「くりーむパン」を最高の状態で味わうには「冷蔵庫から出して10分」が良いとされています。エッセンス・リキュール類を使用していないため、素材本来の自然な味わいも楽しめます。現在は種類も増えて、カスタードのほか、生クリームや抹茶などバリエーションも豊富です(季節限定あり)。
※掲載情報は 2014/10/30 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。