6月6日は「ロールケーキ」の日！ロールケーキの「ロ」と、ロールケーキが「6」の字が巻いているように見えることから、この日になったのだとか。くるくる、ふわふわのスポンジにやさしく巻かれたクリーム、まぁるく愛らしい姿も含めて、ロールケーキが嫌いな方はいないはず。今日は「6ならび」の正真正銘のロールケーキの日、キュレーター数あるなかから厳選したものから、とびきりおいしいもの、いただいてしまいましょう！！

ちなみに9月9日は「逆巻き」で秋のロールケーキの日だそうです(笑)。

ブラウニーな表面に真っ白なクリーム、そしてふわふわとやわらかいスフレ生地、まさに王道のロールケーキここにありという佇まいのヨックモックの「南青山ロール」。このロールケーキがのふわふわ感と上品な甘さのバランスが大好物で、ここぞというときに自分へのごほうびとして楽しむというのが、元アナウンサーで日々企業エグゼクティブへコーチングを行っている遠藤里沙さんです。卵白をしっかりと泡立てたメレンゲをたっぷりと加えてふわふわに仕立てつつ、極限までミルクを加えて、絶妙な焼き加減で水分を保ったしっとり感を両立させたこのロールケーキ、お店の焼印を冠した代表作です。

浅草のランドマーク的ホテルの「浅草ビューホテル」自慢のロールケーキがこちら。何よりの魅力はお砂糖です。四国は香川県や徳島県などで生産される純国産の高級砂糖、「和三盆」はその旨みとさっぱりとした甘みから「砂糖の王様」と評されるほど。これで作ったたっぷりのクリームがトレードマークのこのロールケーキ、その見た目とは違って、実にあっさりしているのは和三盆の自然な甘みによるもの。これを包み込む生地も見逃せないポイント。葛を練りこんで「もっちり」とした食感が楽しめてしまいます！

日本各地に喫茶店はあれど、やはり名古屋の喫茶店の文化は個性的。サービス精神のカタマリのような『モーニング』、ミスマッチの妙『小倉とクリームの小倉トースト』など、強烈な個性を放ちながら、名古屋を象徴する食として地元名古屋っ子にとどまらず、この土地を訪れる人々を惹きつけています。スイーツコンシェルジュの佐藤ひとみさんがこのなかから紹介してくれたのが、老舗の喫茶店をベースに、本場フランス仕込みのスイーツが楽しめるパティスリー『Cafe TANAKA（カフェ タナカ）』のその名も「NAGOYAロール」です。ラム酒の香り漂うエスプレッソペーストでしっかりめのスポンジ、カットした甘さ控えめのマロングラッセと、決め手の「小倉あん＆生クリーム」が巻き込まれた、名古屋へのオマージュのようなロールケーキです。

歴史と伝統が息づく大分県日田市で生まれた新発想の「チーズロール」。湯布院の名宿で腕を磨いた和食料理人が名水で知られる日田で作り上げた傑作ロールケーキです。フランス産のチーズクリームをやさしく包みこむのは、スフレチーズケーキ。チーズをチーズで巻き込む、芳醇なチーズの香りが口いっぱいに広がる贅沢なロールケーキです。柔らかすぎても硬すぎても、巻き上げの際に割れてしまうスフレロールの微妙な仕上げにはかなりの困難を伴ったそうで、日夜試作品を作り続け、試行錯誤の末、空気含有量の繊細な調整を繰り返してたどり着いた「極みの境地」。まっすぐな料理人のこだわりが随所に光る逸品です。

ロールケーキの日にロールケーキを食べる、それもいいけどちょっとアクセントをつけてみてもいいかもしれません。それならば老舗ユーハイムのバウムクーヘンというセレクトではいかがでしょう？神戸に本店を構える「ユーハイム」は、日本の洋菓子店の草分け的な存在。そのなかでも「ユーハイム・ディー・マイスター」は、ドイツのトップデザイナー、ペーター・シュミット・グループとのコラボによって生まれた新タイプのお店。直径約7cm、長さが30cmというスリムなフォルムを筒型のパッケージにおさめた「バウムクーヘン・トゥルム」は都会的な雰囲気が漂うスマートなバウムクーヘンとして、贈り物にもぴったりです。