北陸新幹線の開業以降、何かと注目が集まる加賀百万石の城下町、石川県金沢。「金沢百万石まつり」や「加賀友禅灯篭流し」などの歴史の趣を感じるイベントや金沢城に、日本を代表する名園として知られる兼六園と日本の良さを再認識する、見所に困らない人気の観光地！

そんな、どこをとっても魅力たっぷりの金沢に旅行をするなら、金沢を訪れたキュレーター諸氏のアンテナで捕らえた、最新の金沢スイーツや伝統店の隠れた逸品おつまみをまとめてご紹介！地元でも味わいたい、そして金沢のお土産としてもぜひおすすめしたい金沢の魅力を感じるばかりです。金沢観光のコースとして、お土産の買い忘れが無い様ぜひ組み込んで楽しんでくださいね！

金沢駅直結のショッピングモール「金沢百番街」と、金沢きってのショッピングゾーン、香林坊にお店を構える「まめや萬久」。店名にも冠されたお豆も見逃せませんが、隠れた逸品が金沢文化の粋、この街の伝統工芸でもある金箔を一面に貼ったその名も、「金のかすてら」。継ぎ目なしの金箔一枚貼りカステラ、贅を尽くしたお菓子として、インパクト絶大です。さらによくよくショーケースを見て見ると、「金魚」や「野遊びうさぎ」、「桜」や「ちょうちょ」など、雅に型抜きされたものがあるのです！季節ごとに登場する様々な絵柄、初夏の絵柄はどんなものか？お店へ訪れる楽しみが増えますね！

新しいお土産としてチェックしたいのが金沢のカップケーキ専門店「London Cupcakes」のカップケーキ。オーナーのクリスティーさんは日本に定住し、故郷ロンドンで食べた素朴で美味しいカップケーキが日本にないことに嘆き、一念発起して金沢にお店を開業してしまったのだとか。そのこだわりは店舗のプロデュースにも。キュートでカラフルなインテリアはポップカルチャーの中心地、ロンドンそのもの！金沢観光のアクセントとして、観光コースに組み入れてみてはいかがでしょう？

旅先でその土地の食を味わうというのは旅の大きな楽しみ。そこからさらにもう一歩踏み込んで、「この土地の料理で使われている味はどこから生まれてくるんだろう？」と想いを馳せてみるのもまた、粋な楽しみです。ご紹介するのは「金沢の生醤油」。このお醤油は、火入れをせず、生ビールと同じくミクロフィルターでろ過し、そのまま瓶詰めしているところ。醤油蔵でしか味わえなかったもろみ本来の香りと旨みがそのままの、文字通り「生きた醤油」です。色合いはワインを思わせるルージュ色、ワインと同様に複雑な味と香りをもつこのお醤油、これまでの概念をガラっと一新させられるお品です。

加賀百万石の雅を伝える、創業100年を超える加賀麩の名店「不室屋」。あまりにも有名なのは「宝の麩」。“ふやき”と呼ばれる、焼いた麩の中に細工麩や乾燥野菜が入っているもの。少し割ってからお椀に入れてダシ汁をかければ、中からふわっと細工麩や野菜が鮮やかに顔を出して、なんとも雅なお吸い物が完成します。このお店の通な逸品はお麩を蒸し上げた「生麩」。楽しみ方も自由自在で、田楽、鍋物、炊き合わせ、お吸い物、揚げ煮、蒸し物、天ぷらなど、様々に調理していただくことができます。キュレーターのはんつ遠藤さんが熱っぽく語るおすすめの食べ方は、炙って甘めのみそだれをかけた、シンプルな田楽。お麩本来のやさしい甘さともっちりとした食感がたまりません！

ひがし茶屋街は金沢に残っている3つの茶屋街の中で、最も大きな茶屋街。石畳の道を挟んで紅殻格子のお茶屋さんが並び、江戸時代の雰囲気を今に伝える歴史地区です。小粋な食器や和菓子屋さんが軒を連ねていますが、キュレーターの磯部さんがここから探し出したのは日本酒にもワインにも合う「おつまみ」。海の幸をはじめ加賀・能登に伝わる名産品・珍味を「目利き」してくれました！情緒たっぷりの街を散策しながら、その晩に楽しむお酒のおつまみ、はたまたお酒が大好きな方を想像してあれこれ探索するのもワクワクしますね！