あの中華食材がパンに！？香港異色のブーランジェリー

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中華食材、中国茶がパンに！？

ippin編集部　香港特派員です。

朝にトーストやサンドイッチにマカロニスープを食べる習慣のある香港では、チェーン店、個性的な独立店含め、様々なパン屋さんが存在します。一昔前までは、パン自体の質も素朴な感じの種類が多かった香港のパン事情ですが、今や様々な国の技術や知恵が香港にもたらされ「パン多国籍文化」が形成されているのが香港のパン市場です。

そんな中、香港島の「上環」という昔ながらの香港を感じることができるエリアを山手方向にどんどんと進んでいくと、なにやらお洒落な空間の建物があるのがすぐにわかります。このお店こそが、最近「中華食材」、「中国茶」などを使用したユニークな発想に確かな技術を駆使した香港でも異色のパンが手に入る「ポーズアトリエ」なのです。パン屋とは一見わからない、美術系のギャラリーのようなお洒落な外観です。

店内に入ると、香ばしいパンが焼きあがった香りに包まれます。訪れた時は、ちょうど焼きあがったばかりのパンがお目見えしていたタイミングでした。

「アトリエ」と店名につくだけあり、オープンな製パンスペースはかなり広々とした、魅せる空間となっています。平日だと20種類くらい。休日だと25～30種類くらいのパンがショーウィンドウに並ぶそうです。

高級中華食材の「雲南ハム」を使ったパンはなんだかおつまみに合いそうな予感。

お店の商品の中でも特に人気が高い商品の１つなのが「Oolong」つまり烏龍茶のパン。実際に中を切ってみると、ほのかに感じるくらいのバランスのよい配合の食事パンだということがわかります。肝心の味わいは、あっさりとした味わいで食感はもっちり。濃厚なシチューに合わせたり、軽くトーストにしたりして、お気に入りのディップを塗って食べても合いそうな仕上がりです。大体のパンは当日の賞味期限ですが、今回ご紹介した「Oolong」は、3日間くらい持つそうで、実は買った翌日がお勧めなんだとか。

旅行で香港に訪れた際には、飛行場に向かう前に立ち寄られると、その日の夜や翌日に、おいしい香港のパンが食べられる幸せの時間が楽しめそうですね。