かりんとう
かりんとう たちばな 住所:東京都中央区銀座8丁目7−19
ずっと昔に知人から頂いて知った、銀座たちばなさんのかりんとうをご紹介いたします。
近頃は色々なお店から販売されているかわいらしいパッケージに入った変わり種味のかりんとうも人気を集めていますが、こちらのお店のかりんとうの味は一種類。明治42年の創業以来、引き継がれる伝統の味です。黒砂糖ではなく白砂糖ベースの蜜でコーティングがされていて、表面は艶のあるきれいな黄金色。お店で扱っているのは同じお味で細めの「さえだ」と太めの「ころ」の二種類。味付けは同じなのに、形が変わるだけで食べてみるとまた全然違った味わいを楽しめるのも魅力です。口に入れると少しずつ周りの蜜が溶け、かりっとした食感がやってくる。日本人でこの嫌いな人は絶対いないんじゃないかと思える程、懐かしくて幸せになる味です。
また、特に注目したいのがこの洗練された包装。落ちついたグリーンの色合いと、「橘」の花の模様がどのような機会にもマッチしそうですし、きちんと真ん中に貼られたのし紙やしっかりと結ばれた紙ひもも日本らしい繊細な心遣いがとっても伝わってきます。お店の商品へのこだわりや丁寧さは、購入する方、そしてそれを差し上げる方にもそのまま伝わり喜ばれるのではないでしょうか。公式ホームページ等もなく、この銀座の一角の小さなお店に足を運ばなければ手に入らない貴重なかりんとうですが、長年愛され続ける理由は、こういった全ての製作過程や接客に丁寧な気持ちの伝わってくる販売方法にもあるかもしれません。
かりんとう たちばな 住所:東京都中央区銀座8丁目7−19
※掲載情報は 2015/06/17 時点のものとなります。
ケーキデザイナー
鈴木ありさ
幼少時代からアートや海外のパーティーに興味を持ち、大学ではビジュアルアートを専攻。学生時代に訪れたボストンでケーキビジネスの存在を知り、日本にもスペシャルティーケーキの文化を広める存在になる事を決意。本場の技術を学ぶため、NYにあるThe Culinary Institute of America ペイストリーアーツ学科に進学。ケーキデコレーション第一人者であるBetty Van Norstrand氏と全米最高峰との呼び声も高いケーキデザイナー Ron Ben-Israel氏の元で学ぶ。二年次には学校代表でコンペティションでのセンターピースを任され金賞と最優秀賞と獲得。卒業後、元ファッションデザイナーCharlotte Neuville氏のケーキビジネスに一から携わりシニアアシスタントとして約2年間様々な作品制作を任される。2014年1月より5年ぶりに日本帰国。日本へSpecialty Cakeの文化を届けるという留学の本来の目標を達成すべく、独立。ウエディングやイベントでのデザインケーキ、デザート製作と共に、雑誌やウィンドウディスプレイ様の展示や撮影を目的としたケーキも製作している。