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ガブリエル・ガルシア=マルケスの同名の小説から名づけられた焼酎
今回ご紹介するのは、宮崎産の焼酎「百年の孤独」。皇太子殿下もお気に入りとしても知られており、入手困難と言われて久しいプレミアム焼酎「百年の孤独」は、私の地元宮崎の焼酎ということもあり、プレミアム焼酎と呼ばれる前から知っていました。また縁あってこの焼酎を造っている株式会社黒木本店の黒木さんとも知り合いです。
この焼酎がプレミアムと呼ばれるには、それなりの理由があります。そのひとつが素材へのこだわりです。黒木本店のホームページ(下部にリンク)をご覧になっていただいたらわかりますが、素材へのこだわり方が尋常ではありません。ホームページのカテゴリも、農の中の酒造り、有機農法への取り組み、麦への取り組み、芋への取り組み、リサイクルなどなど、焼酎の蒸留所のホームページと言うより、農産物の生産研究所のような内容がきっちり記載されています。
一次仕込み
二次仕込み
こだわりのもうひとつは造り方。熟成とブレンドにこだわりがあります。一般的な焼酎は、蒸留後にそのまま瓶詰めして出荷されますが、この「百年の孤独」はウイスキーと同様に蒸留した焼酎をホワイトオークの樽で貯蔵させています。3年・4年・5年以上のものとその貯蔵期間の異なるものをブレンドして、まろやかで芳醇な飲み口に仕上げています。
なお、ブランド名はコロンビアのノーベル文学賞受賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの同名の小説「百年の孤独」から命名されていそうです。
素材のこだわりと造り方の違いがほかの焼酎とは違ったとても特徴がある香りを造り出しており、ブランデーのような香りを楽しむことができる。ストレート、ロック、濃い目の水割りなどがこの焼酎の香りと素材を楽しむ事ができる飲み方だと思います。
焼酎好きな方に一度は飲んでもらいたいのが、この「百年の孤独」です。
株式会社 黒木本店 正面
※掲載情報は 2015/08/09 時点のものとなります。
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キュレーター情報
レストラン モナリザ オーナーシェフ
河野透
1957年、宮崎県出身。調理師専門学校を卒業後、「精養軒」などで経験を積み25歳で渡仏し約8年間に渡ってキャリアを重ねる。帰国後は恵比寿「タイユヴァン・ロビュション」の総料理長を3年間に渡って勤め、1997年には恵比寿に「レストラン モナリザ」をオープン。オーナーシェフとして腕を振るう一方、書籍や講演会など幅広い活動を行っている。また、出身である宮崎県の食材も積極的に使用し、食材普及の活動にも積極的に取り組んでいる。