記事詳細
イメージは「超高級な麦水」
実を言うと焼酎は大嫌いで全然飲めませんでした。ある日知人の和食店で強引にすすめられて飲んだこの兼八に出会うまで。それまで持っていた焼酎及び日本酒の独特の匂いや当たりの強さは全く感じられず、麦の香ばしい香りと透き通るような喉の通り具合は『超高級な麦水』というようなイメージで、完全に固定概念をひっくり返されました。
確かその時ワインとチーズのマリアージュのように、北海道産の本ししゃもの干物を炙ったものを食しましたがちょっと形容し難いほど複雑で他に無い美味しさでした。その後瞬くまに兼八のファンになりネットで取扱店を探してわざわざ買いに行くようになり、果ては仲の良い知人に配ったり実家に送ったりするようにもなりました。
時は過ぎ今や焼酎は専門のバーまでできるほど市民権を得て、我がGINZA MUSIC BARでも揃えているほどです。若者たちへのウーロンハイの浸透具合もすごいものがありますが、兼八に限っては絶対に茶類で割らないでほしいです。僕は水で割りますが、おすすめはロックです。
※掲載情報は 2015/04/23 時点のものとなります。
- 3
キュレーター情報
音楽家
大沢伸一
音楽家、DJ、プロデューサー、選曲家。国内外の様々なアーティストのプロデュース、広告音楽、空間音楽やサウンドトラック制作、アナログレコードにフォーカスしたミュージックバーのプロデュースも手掛ける。http://www.ginzamusicbar.com/