ご紹介した商品はこちら
ご紹介した商品はこちら
岩手県産 株式会社
Ça va(サヴァ)?缶 【3缶セット 3種 各1個づつ 】
商品詳細を見る
岩手県には副知事が会長をしている会社があります。その名は「岩手県産株式会社」といい、設立は半世紀も前で、全国の第三セクターの先駆けだそうです。地元の小規模な生産者やメーカーと組んで商品開発や流通販売をしている民間の商社のような組織です。4年前の東日本大震災で、岩手県の沿岸部も大被害を受けました。この時に震災被害を受けた地域の長期に渡る復興支援を目的に「東の食の会」という団体が立ち上げられました。「三陸フィッシャーマンプロジェクト」という名称の元に開発されたのが、沿岸地域で水揚げされサバをオリーブオイル漬けにして缶詰にしたのが、「Ca va?(サヴァ)缶」なのです。 初めてこの「Ca va?(サヴァ)缶」を見た時に、岩手とは思えない(失礼)オシャレなデザインに目を引かれました。黄色地に青のロゴタイプが良いのではと思った次第です。フランス語のCa va?(サヴァ)=元気?に掛けた商品名もよく、被災地だが元気でやってますよと、メッセージ性もあるのです。また、この会社の缶詰は震災後に保存性の見直しを行い、中身をさらに美味しくする開発も進みました。
以前、『日経トレンディ』誌上で、日本料理の料理長と私で、缶詰などの保存食の食べ比べでどれが一番美味しいかを試食コメントをした事がありますが、中々それぞれが良く出来ていました。この「Ca va?(サヴァ)缶」はシンプルにサバをオリーブオイルで漬けこんでいるので、色々な料理に応用が効きます。またそのまま、白ワインやウィスキーのアテでも充分いけます。定番のサラダにも最初からオリーブオイルに漬かっているので、塩とヴィネガーを加えてスパイシーな胡椒を加えたり、バゲットに野菜と一緒に挟んだりしてパニーノ風にしても充分楽しめます。 個人的には、オリジナルの「サバの卵とじ丼」がお気に入りです。作り方は、いたって簡単です。 1.「Ca va?(サヴァ)缶」のオイルをフライパンにあける。 2.スライスしたタマネギを炒めて、残りのサバを投入して塩で味を整えます。 3.そこに市販の蕎麦つゆを入れて火を通し、卵を割り入れて蓋をして少し蒸らします。 4.それを熱々の丼ごはんの上にのせてサバの卵とじにして、山椒をたっぷりかける。 また、スパゲッティ用に、ニンニクと「Ca va?(サヴァ)缶」をほぐすように炒めて、これには黒胡椒を入れ、サバのラグーソースにして茹でたてのパスタであえても、満足な味になります。これに、卵を加えてカルボナーラ風でも美味しくいただけます。
※掲載情報は 2015/04/20 時点のものとなります。
アートディレクター・食文化研究家
後藤晴彦(お手伝いハルコ)
後藤晴彦は、ある時に料理に目覚め、料理の修業をはじめたのである。妻のことを“オクサマ”とお呼びし、自身はお手伝いハルコと自称して、毎日料理作りに励んでいる。
本業は出版関連の雑誌・ムック・書籍の企画編集デザイン制作のアート・ディレクションから、企業のコンサルタントとして、商品開発からマーケティング、販促までプロデュースを手がける。お手伝いハルコのキャラクタ-で『料理王国』『日経おとなのOFF』で連載をし、『包丁の使い方とカッティング』、『街場の料理の鉄人』、『一流料理人に学ぶ懐かしごはん』などを著す。電子書籍『お手伝いハルコの料理修行』がBookLiveから配信。
調理器具から食品開発のアドバイザーや岩手県の産業創造アドバイザーに就任し、岩手県の食を中心とした復興支援のお手伝いもしている。