「とろっとろ」で美味しい、絶滅から復活した宮崎産「佐土原ナス」

「とろっとろ」で美味しい、絶滅から復活した宮崎産「佐土原ナス」

記事詳細


紹介している商品


とにかく美味しい、とろっとろにとろけるナス

「とろっとろ」で美味しい、絶滅から復活した宮崎産「佐土原ナス」

佐土原(さどわら)ナスは僕のイタリアンでかなり多く使っていて、宮崎から定期的に送ってもらっています。お店では、最初は軽い気持ちで始めた佐土原ナスと黒トリュフのパスタランチが、ものすごい人気メニューになり、そこからはかなりのヘビーユーザーです。

宮崎であるイベントがあって、3週間くらいお店を出したんですが、そのときに「佐土原ナスとバジルとトマトのパスタ」を入れたワンプレートを出したんですよね。その時のお客さんの反応で佐土原ナスの可能性を知りました。その時に知ったのですが、今、佐土原ナスを作っている生産者は10人くらいしかいないんです。実は一時期、佐土原ナスは誰も作り手がいなくなったというか、絶滅したらしいんですね。ただ、試験場に少しだけ種が残っていて、それを発芽させるべくトライしたら4粒だけ発芽して、それを試行錯誤して生産量を増やしていったのが今の「佐土原ナス」なんです。ところで、パッケージは日高英輝(ひだか えいき)さんのデザインで、「佐土原ナス」の「佐」の右側部分がカタカナのナスが隠れている、考えられたパッケージです。

「とろっとろ」で美味しい、絶滅から復活した宮崎産「佐土原ナス」

こういう面白いストーリーがあるんですけど、なぜ僕がお店でここまで使うかというと、単純で、ものすごく美味しいんですよ。赤ナス系なんですが、火を入れるととろっとろになるんです。西洋ナスや長ナスだと、とろっとろにはならないので、お客さんはすごくびっくりするんですよね。本当に口の中で溶けていく感覚です。僕のお店では欠かすことができないマストアイテムのひとつです。この口に入れた瞬間溶けていく至福の感覚は、是非多くの方に体験してほしいですね。

※掲載情報は 2015/04/04 時点のものとなります。

  • 2
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
「とろっとろ」で美味しい、絶滅から復活した宮崎産「佐土原ナス」
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

中原弘光

シェフ

中原弘光

『 La fontana azzurra』のオーナーシェフ シェフ 中原弘光。
1975年宮崎県生まれ。『フォーシーズンズホテル椿山荘 東京』、イタリア料理『BiCE東京』、フランス料理『ぎんきょう』、『リストランテ キオラ』料理長、2009年から「リストランテ シルベラード」統括総料理長を経て、2015年、オステリア『NAKAHARA』オープン。2016年より宮崎県の食材をふんだんに用いた『 La fontana azzurra』をオープン。
本場イタリアの技法を使って旬の食材の持ち味を最大限に引き出した、才気あふれる料理は、多くのファンを魅了しています。
2011年、宮崎県より、料理界からは初めてとなる「みやざき大使」に任命。県内外のイベントにて郷土の食材を用いながらその魅力を伝えている。

次へ

前へ