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気分に合わせて選び、幸せなひとときを
今までコーヒー一筋だった私が、紅茶の魅力に引き込まれたきっかけが、まぎれもなくこのHARNEY & SONSでした。NYでの大学時代、毎日飲んでいたのがこのブランドの紅茶で、少なくとも20種類以上の違う種類のフレーバーを試したと思います。というのも、私が卒業した料理大学はNY州北部郊外にあるハドソンバレーという土地にあり、このHARNEY&SONSの巨大な工場もこの土地の生まれだったからなのです。30年前から3世代に渡ってこの土地で成長し、本当に良質なこの紅茶は、今や全世界に展開する人気ブランドとなりました。観光客も訪れる私の通っていた料理大学内のカフェ・レストランでは、このブランドの紅茶を何種類も取り揃えていました。私の居た製菓学科では卒業直前にこのカフェで実際に働く授業があり、私はバリスタだったのでもちろん全てのドリンクの味を知り、完璧に作り、スウィーツ等に合う飲み物をおすすめ出来る必要があったのです。
写真にあるのは、一番人気だったPARISという種類。缶を開けた瞬間にバニラとシトラスの甘い香りが溢れて幸せな気分にしてくれます。例えば、とっても寒い日の朝には “Hot Cinnamon Spice” で体を温めたり、逆に炎天下の夏には “Organic Peppermint”をアイスティーにすると最高の清涼感を与えてくれます。そんな風にして、コーヒーよりも明確な味の違いのある紅茶の愉しみ方も知る事が出来ました。この頃は日本で手に入らなかったため、帰国の際のお土産の定番でもありました。見ての通り、缶もかわいらしくてサイズや種類も様々です。マンハッタンのSOHOには、250種類を取り揃えるティーサロンとバーのついた実店舗があり、紅茶のエキスパートたちがアドバイスもしてくれるので、いつも観光客で賑わっています。NYを訪れの際は、まだ日本で手に入らないレアなバージョンをお土産に買ってみるのも喜ばれるかもしれませんね。
※掲載情報は 2015/03/29 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ケーキデザイナー
鈴木ありさ
幼少時代からアートや海外のパーティーに興味を持ち、大学ではビジュアルアートを専攻。学生時代に訪れたボストンでケーキビジネスの存在を知り、日本にもスペシャルティーケーキの文化を広める存在になる事を決意。本場の技術を学ぶため、NYにあるThe Culinary Institute of America ペイストリーアーツ学科に進学。ケーキデコレーション第一人者であるBetty Van Norstrand氏と全米最高峰との呼び声も高いケーキデザイナー Ron Ben-Israel氏の元で学ぶ。二年次には学校代表でコンペティションでのセンターピースを任され金賞と最優秀賞と獲得。卒業後、元ファッションデザイナーCharlotte Neuville氏のケーキビジネスに一から携わりシニアアシスタントとして約2年間様々な作品制作を任される。2014年1月より5年ぶりに日本帰国。日本へSpecialty Cakeの文化を届けるという留学の本来の目標を達成すべく、独立。ウエディングやイベントでのデザインケーキ、デザート製作と共に、雑誌やウィンドウディスプレイ様の展示や撮影を目的としたケーキも製作している。