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四万十川源流域で丁寧に作られる希有な美味しさ
高知の実家から、定期的に送ってもらってもう10年ほど経ちます。なくなってしまった時に、新潟や秋田の比較的高価なブランド米を買ったりしましたが、やはりこの米でないとダメ。この米を一度でも口にしてしまうと、その後一切“浮気”が許されなくなってしまいます。それほどの個性的で後を惹く味を、説明するのはとても難しいのですが、まずは産地をご紹介しましょう。
「仁井田米」は、仁井田米が栽培されている高知県四万十町旧窪川地区が、昔仁井田郷と呼ばれたことに由来します。日本最後の清流と謳われる四万十川上流(源流)域の標高230mの高南台地・四万十町(旧窪川町)で栽培されています。
山々から湧き出る清純な水と澄んだ空気には育まれる米。標高があるので夏でも涼しく、病害虫の発生が少ない。霧の里としても知られ、昼夜の温度差や露は稲穂にうまみを凝縮するのだそうです。
さらに、栽培方法も安心できます。JA四万十では土づくりから始め、一本一本丁寧に植えられ、農薬の使用を一般的な栽培方法の50 %以下で栽培。環境に配慮し、種籾は60度の湯に10分間浸す温湯消毒で殺菌。籾のまま生きた米を貯蔵しているそうです。
以上の産地と栽培方法から、希有な美味しい米が生まれるのですが、香り、粘り、つや、風味、ほのかな甘みのバランスが特に見事です。炊飯器も特別なものでなく10年以上も使っているもので、水加減もアバウトでも、この米自身が驚くべきことに調節するようで、まったく失敗はありせん。ストウブの鍋でも大丈夫でした。炊き込み御飯や玄米を入れても、美味しく炊きあがります。冷めても、前日の保温したものでも美味しいまま。
また、茶碗一膳でも、あまりの美味しさに十分満足し、おかわりをしなくなったのでダイエットにも最適です。
ホームパーティでは、米の炊きたての白米を室戸の海洋深層水・天然塩で握ると、シンプルなおにぎりだけど喜ばれます。必ず、「このお米何?」と聞かれるほどなのです。
※掲載情報は 2014/10/30 時点のものとなります。
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キュレーター情報
文筆業&フードスタイリスト
近沢晋治
フリーライター&編集者、フードスタイリストとして、雑誌、広告、書籍などで活躍中。ジャンルはフード、インテリアなどライフスタイル全般。高知県生まれ。