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上品な味わいで愛される松江銘菓!
朝汐(あさしお)[風流堂]|ぐるすぐり
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京都・金沢と並び日本三大菓子処と呼ばれる松江。
JR松江駅から国宝松江城までの間には、いくつもの和菓子屋が軒を連ねています。
▲風流堂寺町本店。
今回ご紹介するのは、JR松江駅北口から徒歩約10分の場所にある「風流堂」。
風流堂の創設者となる初代内藤竹次郎さんは、もともと新潟と松江間の回船業を営んでいたそうですが、陸運の発達により海運業がすたれたため、商売替えでお菓子屋を始めたのが、明治23年(1890年)。
最初はお菓子屋としての知識が乏しかったため、松江周辺のみならず、全国各地から菓子職人を招いて、菓子作りの技法・味を学んでいった初代。そのため、風流堂には、京都や江戸などのお菓子作りのノウハウも蓄積されていきました。
今となっては、松江で知らない人はいないほどの大人気店に!
▲店内には美しい和菓子がずらり!
そんな風流堂が作る、松江の代表銘菓《朝汐》が美味しすぎるのでご紹介させてください。
シンプルながら、職人さんのこだわりが詰まった逸品。
上品な味わいで、引き出物や贈答用として購入する方も多いんだそうです。
▲二代目隆平さん(左)と、昭和初期のお店の様子(右)
そんな朝汐は、二代目隆平さんが「北西風で日本海の大波が岩肌に打ちつけ、白いアワとなって散っていく景色」をイメージして作られたそう。
今から100年以上前に誕生したこのお菓子は、時代を超えて現代でも松江の皆様に愛されています。
朝汐に使われるのは「皮むき餡」。
厳選された北海道産のあずきを一度炊き上げた後、皮と中身に分け、更に水にさらして残った皮を取り除きます。
皮の色が入らないので通常のこし餡よりも淡い色合いに、そして、雑味が取り除かれてまろやかでくちどけの良い餡に仕上がります。
この餡に、蜜漬けの小豆を散らして、朝汐の餡が出来上がり!
松江では、この独特な作り方をする餡を「朝汐餡」と呼んでいるんですよ。
▲焚き上げた小豆を皮と中身に分け、何度も水にさらして皮を取り除きます。
▲淡く美しい「皮むき餡」の出来上がり♪
朝汐の皮には奈良県大和より仕入れる、厳選されたつくね芋を使用しています。
職人さんが、一つ一つ丁寧に皮を剥きすり下ろします。
それを米粉と混ぜ合わせる事で、つくね芋がほのかに香る、味わい深い皮に蒸し上がるんだそう。
▲剥き残しがないように丁寧に皮を剥いていきます。
▲ホカホカ、美味しそうに蒸し上がった朝汐!
▲ほんのりと温かい、蒸し上がったばかりの朝汐はいくらでも食べられそうなほど美味しいんです!
風流堂本店に隣接する「五風庵」では、テイクアウトの和菓子メニューを楽しむことが出来ます。
「多くの人に、和菓子職人の手仕事を見てほしい。そして、気軽に和菓子を味わってほしい」という想いで2023年4月にオープンしました。
こちらでは、なんと蒸したての朝汐を食べることが出来るんです!
ふんわりと温かい生地に、口当たりが優しい餡・・・まさに極上の組み合わせです。
▲店内には飲食スペースもあるので、お抹茶と一緒に楽しむのもおすすめ!
▲五風庵はガラス張りなので、和菓子職人さんの手仕事を間近で見ることが出来ます。
五風庵では、朝汐の他にも、あんこたっぷり最中や、仁多米を使った五風餅などのテイクアウトメニューが楽しめます。
▲あんこたっぷりのアイス最中
「五風庵」は、世の中が平和で泰平なことを意味する“五風十雨(ごふうじゅうう)”からきているそう。
歴史と文化が溢れる松江を散策しながら、美味しい和菓子を食べる幸せ。泰平な世の中に感謝です!
皆様も松江にいらっしゃった際には、是非風流堂の蒸したての朝汐を楽しんでくださいね!
▲今回、お話を伺った風流堂の内藤社長
※掲載情報は 2023/11/28 時点のものとなります。
島根県松江市地域活性化起業人/(株)ぐるなび
寺島奈実
長崎生まれ、横浜育ち。
海外旅行が大好きで、これまで行った国は20か国以上!旅先では、事前情報はあまり仕入れず、直接現地の方におすすめ料理を聞いて食べ歩きを楽しみます。これまでに食べて一番美味しいなぁと感じたのは、イースター島で食べたエンパナダです。
現在は、島根県松江市で「地域活性化起業人」として松江市の特産品のブランディングを担当。
松江には、有名な宍道湖(しんじこ)のしじみはもちろん、ミネラル豊富な土壌が育んだ大根島の野菜、昔ながらの方法で丁寧に作られた畑の干し柿、漁師さんが作った御津(みつ)の鯖の塩辛など、知る人ぞ知る絶品グルメがたくさん!
皆様に美味しい情報をどんどん発信していきますので、是非チェックしてくださいね。