松山道後の料理旅館「栴檀」が半世紀の感謝を白檀に

松山道後の料理旅館「栴檀」が半世紀の感謝を白檀に

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ご愛顧に感謝して生まれたお菓子が玉手箱の手土産で話題

松山道後の料理旅館「栴檀」が半世紀の感謝を白檀に

愛媛松山道後温泉。そこから東へ程なく四国霊場五十一番札所「石手寺」の弘法大師を左手に臨みながら進み、一本裏路地に入るとすぐ、喧騒を離れる岩堰のほとりに静かな日本家屋の佇まいが迎えてくれる。

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江戸時代に松山城の城下町を洪水から守るために手作業で切り開かれた水墨画さながらの景色の中で、抜群の存在感を放つ『料理旅館「栴檀(せんだん)」』は半世紀以上に渡って、地元の方はもちろん遠来の客や旅人、企業の大切なお客様のおもてなし、要人がお忍びでやってくる居場所として愛されてきた。

 

和風建築の木のぬくもりや、雪見障子越しに降り注ぐ陽光、青葉の緑影・・・日本の文化そのもの。意外と近所に住んでいるのだが、ここを知ったのはお世話になっている企業の社長様からお誘いいただいたのがきっかけ。全てにおいて日本人の心を揺さぶる凛としたおもてなしの心に心底たまげた。それ以来、地元民の私でも「栴檀」に足を運ぶ時は、静かに胸躍る何とも言えない高揚感が止まらない。

 

柔らかな灯のぬくもりの廊下を歩けば、季節の花や床の掛け軸が迎えてくれる。畳の上に足を伸ばしてゆったり時間を噛みしめる。心が喜びほどけていく至福のひととき・・・あ~妄想するだけで幸せ(笑)

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そして、そこでいただく、器と盛り付けで四季を感じる丁寧な日本料理。2019年にはANA国内線プレミアムクラスの機内食にも採用され、それを食した方々が次はお店にやってくるのだから全国にファンが居るのも頷ける。

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その料理旅館「栴檀」にも、コロナの逆風は容赦無く吹き付けてきた。全国各地のご贔屓さんがぱったりと来られなくなり、芸者さんの出番も、料理に合わせたこだわりの器たちの活躍の場も、磨き上げられた床柱や欄間を愛でてもらえる機会も、全て無くなってしまった。

 

二代目女将 稲田瑞穂さんはちょうどその頃、昭和46年創業「栴檀」の50年の節目に、お客様へのお礼のお菓子を考案していた。当初はお世話になっている皆さまに進呈するものとして作ったのだが、「美味しいから商品化したら」という常連客の声に背中を押される形で製品化が決まった。

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洋菓子の名前は「香り菓子 白檀」。新たな一歩を踏み出す想いとお客様への感謝の気持ちを込めて生まれた逸品は、手に取ると柔らかく、口に入れるとしっとりとふくよかな香り菓子。女将のさりげないおもてなしのように優しい白と餡子の上の金粉がなんとも上品で、しっとりした生地から麹の香りが漂う。地元愛媛の酒造会社「梅錦」の吟醸酒粕を使用していて、愛媛県産の小麦を使った生地の芳醇な吟醸香を、北海道産の餡子がまたさらに引き立てている。紅茶にも日本茶にもバッチリ。

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そしてこの「香り菓子 白檀」は、地元愛媛で毎年開催されている、第15回松山ブランド新商品コンテスト「NEXT ONE」加工食品部門で、優秀賞に輝いた。

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愛媛の地酒と愛媛の小麦を使い、純白の玉手箱のような折箱には、愛媛四国中央市の特産でもある水引細工の梅が飾られ、愛媛づくしの手土産として、受け取った人に喜んで頂ける大人な逸品が誕生した。

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実は、女将はこの「香り菓子 白檀」にとどまらず、白檀の木に鈴なりに成る金色の実をイメージしたマカロン「金鈴子(きんれいし)」も開発。さらに、地元酒造会社とタッグを組み、栴檀クラフトビールも製造し、withコロナで人数制限をしながら、栴檀に足を運んでくださるお客様に大いに楽しんでいただいている。

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しかも、隣接家屋で、そば屋二葉やBARも展開。

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テイクアウトはコロナ前から実施していたから、注文が重なったら厨房はてんてこ舞いだ。

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「なぜそんなに頑張れるのか?」私は女将に尋ねた。彼女は静かに、でも力強く「松山で育まれた『栴檀』でしか表現できない、松山のおもてなし文化を守りたいんよ」と。その後すぐに向日葵みたいに笑って「辞めるのは簡単なんよ、それでも覚えてくれていて、帰ってきてくれるお客様がいる。そういう居場所のために、まだまだあとひと頑張りふた頑張りせんといかんのよ」と続けた。

マスクを空に放ってみんなで酌み交わせる日を想いながら、感謝と覚悟と決意の洋菓子「香り菓子 白檀」はきっとあなたを口福(こうふく)にし、一期一会、余情残心の「栴檀」を訪れる旅に出たくなるだろう。

 

料理旅館 栴檀

〒790-0852 愛媛県松山市石手1丁目3−28  Tel. 089-77-2055

 

商品名:「香り菓子 白檀」

販売元:料理旅館 栴檀

https://www.sendan-dougo.com/

※掲載情報は 2022/06/03 時点のものとなります。

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キュレーター情報

やのひろみ

フリーパーソナリティ/タグプロダクト

やのひろみ

1975年生まれ。松山市出身。
有限会社タグプロダクト取締役。

小中高校と運動部に所属。バレーボール・テニス・ハンドボールと、スポーツ三昧の生活をおくる。
大学在学中は劇団に所属し、イベント音響などの裏方スタッフとして活動するうちにそれが高じてこの世界に足を踏み入れ、ディレクターはもちろん、パーソナリティとしても活動。また、愛媛県内市町主催催事や企業イベントなどの企画運営にも力を入れ、各催事を総合的に盛り上げることにもチャレンジしている。現在、テレビラジオ出演ははもちろん、CM出演や企業イメージキャラクターなども努める。
2007年6月に第一子を出産。
2010年5月に第二子を出産。
2010年 第47回ギャラクシー賞 ラジオ部門 DJパーソナリティ賞受賞(全国で1名)
2009年・2012年・2013年・2014年 民間放送連盟賞ラジオ部門全国優秀賞受賞。

NPO法人 俳句甲子園実行委員会 理事
NPO法人 国際地雷処理・地域復興支援の会 理事
キリンビールを応援する、愛媛の お祭り課長
砥部焼大使第106号
大洲味楽来しいたけ 宣伝大使

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