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宮崎県の山深い小さな村、諸塚村(もろつかそん)自慢の逸品
宮崎県の山深い小さな村、諸塚村(もろつかそん)。林業、そして柚子と椎茸の特徴ある加工品でキラッと光る村でもあります。有名なスープグロサリーチェーンのメニューの多くに使われているほど。品質の良さは折り紙付きなのです。
村の中心部にある道の駅「もろっこはうす」で面白いものを見つけました。
まずは「割とうきび」です。これは村で生産されたとうきびを乾燥させ、それを細かく砕いただけのもの。これをご飯の炊くときに混ぜるだけで風味豊かなとうきびごはんに生まれ変わります。割とうきびを加えるだけというシンプルさが生み出すその味わいはいつものご飯を完璧なまでにバージョンアップさせてくれます。
次に「ご汁の素」。これは単に大豆を砕いて粉と粒にしただけのもの。これをいつものみそ汁に加えると、一品加えた深みが生れます。まずは出汁と具材を入れて味噌を入れる前にご汁の素を大さじ2つ加えます(3人分のみそ汁を想定)。弱火で沸騰寸前まで熱して火を止めて味噌を加えて出来上がりです。味噌の旨みに砕いた大豆の食感が加わり、深みのあるみそ汁になります。また、塩味系の和風パスタに加えてもおいしくいただけると思います。
いずれも無添加、無着色。まさに諸塚村に伝わる昔からの食の知恵がシンプルな形でいまも残っているのですね。あまりにもローカル過ぎるのかまだネットサイトには掲載されていないのですが、もろっこはうすに伺うと「ぜひメールや電話にてご注文ください」とのことでした。村の伝統食で普段の食事のバージョンアップをぜひ。
※掲載情報は 2021/06/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードビジネスデザイナー
嶋啓祐
全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れています。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」になります。毎月地方に足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一になった美味しいお米ゆめぴりかの産地)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼などあんかけ系、豚足、焼酎。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。2018年より自宅料理コミュニティ「ビストロ嶋旅館」を主宰。