【表参道】グラッシェル 春の新作アイスケーキは宮崎日向夏

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生産者の想いを表現するパティシエの力

【表参道】グラッシェル 春の新作アイスケーキは宮崎日向夏

まだ春の訪れを感じるには少し早い2月23日の月曜日、表参道のアントルメグラッセ(アイスクリームケーキ)専門店のGLACIELで、生産者の想いが表現された心温まるイベントが開催されたので報告いたします。会場は、表参道駅A1出口を出て徒歩5分の、閑静な場所にあるGLACIELで開催されました。

今回のイベントは一般社団法人みやPEC推進機構(以下、みやPEC)によるスイーツプロジェクトの成果を発表する催しでした。みやPECは、宮崎の農林水産物を第1次産業から、第3次産業に関わる団体が連携をとり発信を行い、地域振興につないで行く事業を行っています。そして、みやPECの平成26年度の事業として展開していたのが、宮崎県の生産者と、料理分野で社会に進出しようとしている地元学生と都市部のシェフが連動して、新たなスイーツを開発するスイーツプロジェクト。宮崎調理製菓専門学校、南九州大学、日章学園パティシエ科の3校の学生が、昨年11月12日、19日『黒皮カボチャ』と『日向夏』を使ったスイーツ研修会で発表されたレシピを元に、GLACIELの江森宏之シェフがブラッシュアップをして、アントルメグラッセを完成させました。

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宮崎県は海にも面しており、畜産、海産、農作物の品質が高いことで知られておりますが、今回の要となる産品は、宮崎を代表する柑橘の「日向夏」と伝統野菜の「黒皮かぼちゃ」。GLACIELの2階は既に取材メディアが多く駆けつけており、シェフパティシエの江森宏之さんが、この2つの産品をどうアレンジするのか胸が高まります。そして、今回はプロジェクトレポートということで、宮崎県から市長を始めとしたみやPECの方々はもちろんのこと、日向夏と黒皮かぼちゃの生産者、宮崎でパティシエを目指す3校の学生も参加しています。

【表参道】グラッシェル 春の新作アイスケーキは宮崎日向夏
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窓際には今回のテーマとなっている「日向夏」と「黒皮かぼちゃ」はもちろんのこと、宮崎県が誇る金柑「たまたま」、伝統野菜の「佐土原なす」を始めとした農作物が展示されていました。

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今回のMCは、宮崎県でもトータルフードコーディネータ等で活躍されている岩切あけみさん。優しさを感じる声で生産者と学生の緊張を和らげていました。

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早速、日向夏のジュースが各テーブルに配られて、会はスタート。もちろん日向夏100%のジュースで爽やかなすっぱさが印象的な味。もう少し暖かくなってくると、喉の渇きを潤すのにぴったりのドリンクになるはずです。参加者はこの一杯ですでに歓声をあげていて、会場全体がアントルメグラッセへの期待感が高まっていくのを肌身で感じます。

【表参道】グラッシェル 春の新作アイスケーキは宮崎日向夏
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まずは、みやPECを代表して戸敷正宮崎市長から、集まった方々へのお礼の挨拶をいただき、GLACIELシェフパティシエの江森宏之さんからは、今回の出会いから今日までのエピソードを交えながら挨拶をいただきました。

パティシエを目指す宮崎県内の3校の学生が、宮崎県内の農作物を使ってアントルメグラッセを作るとしたら何を使ったらいいか、そしてそのイメージデザインは何がふさわしいかという課題に対して出した数々の自由な発想。その学生らしい自由な発想に感動を覚え、ひとつひとつ学生の答えを見ながら、江森さんのアントルメグラッセとして存分にカラーを発揮できるものを試行錯誤して出来上がったものが、今回の作品ということで、江森さんの説明も熱気を帯びてきて、その熱い想いが参加者にも伝わってきます。

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早速アントルメグラッセと行きたいところですが、まず各テーブルに配られたのは、ランチプレート。お昼時ということもあり、まずはお腹を少し満たしてから、という江森さんの配慮。実はこのプレート宮崎づくしで、ソーセージ、ハムは宮崎産豚を100%使用したもの、サラダも宮崎産の野菜で提供されました。こういったアクセントになるような演出も素敵でした。

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そしていよいよ、日向夏のアントルメグラッセ、黒皮かぼちゃのアントルメグラッセの試食に移ります。

参加者が食べやすいように、カットされたアントルメグラッセは中の構造も見て取れます。

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日向夏のアントルメグラッセは、外側の皮に見立てている部分が、日向夏の皮をふんだんに使ったアーモンド生地となっており、内側に、日向夏のシャーベット、日向夏のコンポート、日向夏の自家製のマーマレードとマダガスカル産バニラのアイスで構成されていました。非常にシンプルですが、口に含んだときの爽やかな酸味と甘みのバランスがよく、皮の苦味もアクセントとして非常に良い印象が残るアントルメグラッセです。日向夏も宮崎から届いたものをすぐに調理するので、フレッシュ感も保たれていて、香りが高いのも特徴です。

黒皮かぼちゃのアントルメグラッセは、黒皮かぼちゃの中身をくり抜いて、皮をオーブンにかけてそのまま器として使用する凝りよう。黒皮かぼちゃの甘みを存分に活かした秀逸な出来栄えで、参加者の中にはこの皮も食べて「美味しい」と感嘆の声をあげる方もいらっしゃいました。

【表参道】グラッシェル 春の新作アイスケーキは宮崎日向夏
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最後は、今回関わった皆さんで記念撮影(左上から、江森さん、黒皮かぼちゃ生産者の方代表、日向夏生産者の方代表、戸敷宮崎市長、手前が南九州大学・宮崎調理製菓専門学校・日章学園高等学校のパティシエを目指す学生3名)を行い、スイーツプロジェクトレポートは終了しました。

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今回感じたのは関わる方々の熱い想い。江森さんはもちろんのこと、生産者の方々、そして学生の皆さん、それぞれがそれぞれのフィールドで出来る事を存分に発揮して出来上がった一つの成果を目の当たりにし、しかもそれが素晴らしい成果となって、多くの笑顔を会場で創っていました。

日本は豊かな自然と、移り行く四季のお陰もあり、様々な世界に誇るべき農作物であふれています。それらが加工されてスーパー等に並んで手に取り、産地を知るというのは、もちろん消費者の選択肢としての一つですが、今回のようにパティシエやシェフという芸術家が一手間も二手間も加えた作品を通じて産地や、生産者、関わる方を知る、感じるというのも大きく、かつとても贅沢な選択だと感じました。

既に販売が開始されている、この「日向夏のアントルメグラッセ」を通じて、この熱い想いが食べる方々に伝わっていくことが出来れば、と感じた素晴らしい、そして心温まる会でした。

※掲載情報は 2015/03/03 時点のものとなります。

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