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日本の玄関口である東京駅。近年、再開発によって様変わりしていますが、東京駅構内もより賑やかになってきました。エキナカ商業施設「グランスタ東京」開業に伴い、新たな飲食店が続々と登場しています。魅力的な店が多くて、思わず途中下車してお目当ての店に立ち寄りたくなるほどです。
その中でも注目なのが、創業から60年を迎える中国料理レストラン「南国酒家」の新店舗である「南国酒家 47china」。日本各地から届く食材や調味料をメニューに取り入れて、こだわりを持った中華料理を提供するという新しい試みのお店です。
そんな同店から、名店同士のコラボあんぱんが登場しました。食べれば思わずほっこりするあんぱんですよ。
中華テイスト満載のあんぱんで寒い冬もほっこり
「南国酒家」とタッグを組んだのは、銀座の名店「木村屋総本店」。初の共同開発によって、「黒烏龍あんぱん」(270円税込み)が発売されました。
木村屋総本店と言えば、「酒種あんぱん」でおなじみの名店。中華とのコラボってどうなるんだろうと興味津々でしたが、中華テイストが随所にあって食べていて楽しくなってきました。
まずは、見た目から。木村屋のあんぱんに欠かせないのが、へその桜の塩漬けです。それがこのあんぱんにはクコの実が!中国漢方食材のひとつで、杏仁豆腐の上にも飾られているお馴染みの赤い実です。ちょこっとアクセントにするだけで印象が変わりますね。
次に香り。茶葉には緑茶や紅茶などの種類がありますが、烏龍茶は青茶に分類されます。青茶は香り高いのが魅力のひとつですが、その魅力通りに、あんぱんを割った瞬間から深みのある香りが広がって、とても心地良い気分になります。
さらに重量感。手に取ってみると予想以上に重みがあって驚きます。ぎっしり詰まったこし餡は、しっかりと豆の味わいを感じられ、上品な甘さです。さらに求肥も入っているので、食感の楽しさもあります。
ホットティーやホットミルクと合わせるのがおすすめと教えていただき、同じ青茶である鉄観音茶と合わせてみましたが、より香りが立っておいしくいただきました。食べ応えもあるので、おやつだけでなく食事パンとしてもお腹を満たしてくれそうです。
「黒烏龍あんぱん」は、1個から購入できますが、年末年始のご挨拶に便利な4個入りの箱も用意されています。今までは、東京駅構内のみの販売でしたが、12月から南国酒家本店(東京・渋谷区)でも購入可能になりました。
今までにない黒烏龍茶の香り豊かなあんぱんは、東京土産としてもおすすめです。
※掲載情報は 2021/01/05 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アジアンフードディレクター
伊能すみ子
アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。