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紹介している商品
つるんと光るフォルムとお味、小さなシアワセ
静岡県の島田市では、いくつかの和菓子屋さんで小さな酒饅頭が売られています。私は「小まん頭」と呼んでいますが、この「小まん頭」は島田の名物で、土産の定番です。
中でも龍月堂さんの「小まん頭」は人気商品のひとつ。龍月堂さんは団子やカリント饅頭、生菓子から焼き菓子など数多くの和菓子に加え、チーズケーキやパイなどの洋菓子も手掛ける地元に愛されるお店です。
一口大の「小まん頭」は外見がとってもキュート。真っ白で一点の曇りもなく、きれいなんです。表面がしっとりしていて、つるんと磨かれたお肌みたいですよ。米麹を使用した薄皮は、薄いのにモッチリした食感がちゃんあって、その中にバランスの良い量のこしあんが入っています。きめ細やかでのど越しスル～ッと、王道のおいしさです。
江戸時代にタイムスリップ～大井川との関係
島田は江戸時代に東海道島田宿として対岸の金谷宿ともに、大井川の川留めで繁栄した宿場です。大井川の通常の水位は、2尺5寸（約76cm）ですが、これが増水して4尺五寸（約136cm）を超えて川留めとなったそうです。大井川の増水による川留めは、年平均50日もあったそうで、この頻繁な川留めによって、大井川の麓には様々な文化ができていったのです。そのひとつが、「小まん頭」なのだとか。
もともと料理茶屋で売られていた饅頭を小さくすることによって、より食べやすく隙間時間に食べるお菓子として重宝されたのでしょうね。御凌ぎにはもってこいの大きさですもの。
昔ながらの製法で丁寧に作られている小まん頭を食べると、江戸時代の味に出会えたような、懐かしいような安心感があります。そう、安心できる味なんですよね。ふわ～んとほのかな酒の香りもリラックス効果大です。癒されるお菓子だなあ、と思います。
小腹がすいたときや、ダイエット中の人にもおすすめです。冷凍ができるので、沢山あっても「すぐ食べなくては」というプレッシャーはいりません。冷凍したら解凍しないで、弱火で焦げ色がつくまで焼いて食べてもおいしいですよ。皮の風味も変わるので、いろいろな食べ方を楽しみながら、ちょびちょび食べながら「江戸時代」を楽しんでみてはいかがですか。
※掲載情報は 2019/08/13 時点のものとなります。
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キュレーター情報
（株）トータルフード代表/トータルフードプロデューサー
小倉朋子
（株）トータルフード代表取締役／亜細亜大学講師／「食輝塾」主宰／日本箸文化協会代表／農水省関東農政局食育推進ネットワーク幹事／ジャパンビアソムリエ協会マナー顧問／（社）エチケット・マナー協会理事
来世も再来世も食の仕事を！生粋の食マニア。トレンド、食文化、お取り寄せ、マナー、ダイエット、食育、伝統食…専門は広く、多角的に食の提案しています。どんなメニューも可能、店舗、食品関連のメニュー開発から一連のフードプロデュース多数。世界の食事マナーと食を総合的に学び生き方を整える「食輝塾」主宰。20年近く一度も同じ内容せず毎月開催を更新中！
●メディア
NHKラジオ番組3年以上レギュラー講師、日テレ「世界一受けたい授業」、テレビ朝日「芸能人格付けチェック」、はなまるマーケットなど出演、新聞、雑誌連載
●著書
『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』（文響社）、『世界一美しい食べ方のマナー』（高橋書店）、『愛される「ひとり店」の作り方』（草思社）、『「いただきます」を忘れた日本人』（アスキー新書）、『グルメ以前の食車マナーの常識』（講談社）ほか、ベストセラー多数
