都内のベトナムレストランはこの10年間で約5倍の120軒に増えたそうです。アジア料理好きでなくともメジャーになったフォーや生春巻きなどの料理に加え、バインミーやブンチャーといった話題のメニューも新たに注目を集めるなど、改めて美食トレンド仕掛け人であるフーディーズからも熱い視線が注がれているベトナムフード。今回はローカルでも人気を集めるベトナムグルメを揃えました。食感度の高い方への差し入れやおもてなしにも重宝しますよ。

人気急上昇中の「バインミー」は、パテやハム、ベトナム版なます、パクチーなどがどっさり入ったパンのことで、ファストフード感覚で楽しまれています。渋谷の『バインミーバインミー』には、豚肉や牛肉など6種類のトッピングバゲット、アボカド＆チーズやベトナム産ビターチョコレートのデザートバゲットまで揃っています。見た目もボリューミーで持ち寄りパ－ティ－や職場でのランチにも最適です。

もうひとつ「バインミー」をご紹介しましょう。高田馬場の『バインミー★サンドイッチ』はテイクアウト専門店。名物は、癖の少ない上品な味わいのベトナムハム3種類にレバーペーストをアクセントで加えた「ベトナムハム＆レバーペースト」のバインミーです。やさしい味付けの鶏肉を挟んだ「鶏焼肉」もヘルシーなのにジューシーな味わい。小腹がすいた時やいろいろ試したい時には、一回り小さいミニサイズのサンドイッチもあります。

“贅沢なシンプル”がコンセプトの『ブッツデリカテッセン』には、素材の味を活かしたシンプルな味わいのお惣菜が並びます。その中でも隠れた人気商品が「レバーペースト」。ハーブや香辛料などが使われたものが多いなか、本当にシンプルな味わいでレバーそのものの風味が感じられます。たっぷりのレバーペーストに香草や酢漬けの野菜などをパンに挟み、お好みのマイ「バインミー」を作ってみてはいかがでしょう。

実はベトナムはコーヒー豆の生産量世界第2位ということをご存知でしょうか。日本でもベトナム産コーヒーが近年、多く流通しています。ベトナム最大級の企業である『チュングエン』は、地元ではおなじみのコーヒーブランド。同社の「Sang Tao5」は、苦みのあとから甘みがふんわりと追ってくる高級感ある味が特徴です。現地流に楽しむのならぜひコンデンスミルクをたっぷりと。奥深いコクのあるコーヒーがより味わい深くなります。

福岡県飯塚市あるBean To Barチョコレート専門店『カカオ研究所』。こちらのお店では、原料のカカオやバリエーション豊かな形で、さまざまなチョコレートの楽しみ方を提案しています。同店を開くきっかけとなったのが、何を隠そうベトナムのカカオ豆。ベトナムチョコレートは酸味があり程よい甘さとフルーティな味わいが特徴。パスタのトッピングやお茶にしても楽しめるカカオニブも合わせてチェックしてみてくださいね。

ここからは、ベトナムで見つけた格別の一品をご紹介します。日本でも見かけたらぜひトライしてみてはいかがでしょう。ベトナム旅行を計画している方もぜひお役立てください。

ベトナムのカフェでお茶をすると合わせて提供されるのがショウガジャム「Mut Gung」です。ジャムといってもよく知ったものとは異なり、薄くスライスした生姜をお湯で沸騰させてから砂糖をまぶしたスイーツのこと。日本の生姜糖にも少し似ていますが、もっと甘みがあり、繊維も多く含まれています。コーヒーやお茶との相性も抜群です。

もうひとつコーヒーに添えられることが多いのが「ロータスの実」です。ロータスは蓮の花のことで、ベトナムでは国花でありシンボルマークにもなっています。日本でも花を使ったハス茶（ロータスティー）はよく知られていますが、ベトナムでは葉や実も多用されています。コーヒーに添えられる「ロータスの実」は、砂糖がかかったお芋のような風味でクセになる味わい。現地ではぜひ様々なロータスグルメを楽しんでみてくださいね。

味もデザインもベトナムらしさが詰まっている「安南ラスク」は、マンゴー、コーヒー、パクチーと、なんともベトナムらしいフレーバーが特徴。とくににパクチーはお菓子のフレーバーとしては珍しいですが、ガーリックが味のアクセントになっていてくせになる美味しさです。ハノイ旧市街にあるお店はおしゃれな通り沿いにあるので、散策を楽しみながら立ち寄ってみてはいかがでしょう。