究極のブレンデッド・ウイスキーを味わう。ジョニーウォーカー最高峰「ブルーラベル」

究極のブレンデッド・ウイスキーを味わう。ジョニーウォーカー最高峰「ブルーラベル」

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シングルモルトの魅力、でもそこにはない魅力。ブレンデッドを存分に味わう

ジョニーウォーカーの最高峰ラインである「ジョニーウォーカー ブルーラベル」から、「日本・伝統・進化・祝い」をコンセプトに日本への敬意をこめてデザインされた「ジョニーウォーカー ブルーラベル ジャパン リミテッド エディション 2019」が登場しました。伝統を守りながら進化を遂げてきた日本文化へのオマージュとして、同じく伝統を守りながら進化を遂げてきたジョニーウォーカーの象徴であるストライディングマンと共に力強く歩み続ける日本の姿を表現した、日本限定、かつ数量限定のアイテムです。ここに、ブルーラベルの持つ価値と、それがブレンデッド・ウイスキーであるからこその魅力がしっかり込められています。

 

さて、ブレンデッド・ウイスキーってなに?っていう方も多いと思います。スコッチウイスキーを例に紹介しましょう。まず、シングルモルトというのがあります。これは一か所の蒸留所で造ったモルト(大麦麦芽)ウイスキーだけで造ったものです。日本では「山崎」、海外の有名なところでは「マッカラン」などがあります。このウイスキーは、蒸留所それぞれのスタイル、土地の水や風土、気候などが反映される、いわば地酒的な楽しみ方ができます。

 

一方でブレンデッドは、モルトウイスキー原酒とグレーン(トウモロコシや小麦などのその他の穀類)ウイスキーの原酒をブレンドして造られます。複数の、個性が異なるモルトウイスキーを混ぜ合わせ(ヴァッティング)ることによる複雑さと力強さ、そこにグレーンウイスキーが持つ、調和や洗練、軽やかさがブレンドされることで、グラスの中で多彩なレイヤーが生まれ、それは時に、いや、1杯を飲む間にでさえ、壮大なオーケストラ、静かな室内の弦楽四重奏、ソロのアコースティックギターやフルートのような瞬間も訪れるほど、じっくりとグラスを傾けるとその変化に驚かされます。

 

もともとジョニーウォーカーはこのブレンドのオーソリティ。1830年ごろのスコットランド南部キルマーノック。ジョニーウォーカーの創始者であるジョン・ウォーカーは食品雑貨店を営んでいました。もともといろいろな蒸留所のシングルモルトを販売していましたが、ロットや年によって品質、風味にばらつきがあり、客からのクレームも絶えなかったといいます。そこでジョンが考えたのが、ブレンデッドでした。当時扱っていた紅茶のブレンドが発想のもとだったようです。知恵から生まれた手法ですが、それが新しいウイスキーの魅力を生み出したのです。

 

ジョニ赤(レッドラベル)、ジョニ黒(ブラックラベル)などの愛称で日本でもおなじみですが、そのジョニーウォーカーの中でブルーラベルは最高峰。価格もいきなり上がりますが、それだけブレンデッドの魅力が詰まっています。
まず、注いだ最初のアロマは、森の中、というイメージ。若木、白、黄色の花、鳥のさえずり、清流、泉。美しいグリーンの世界に、もぎたてのりんごやアプリコット、ハチミツなどの自然な果実。これは、ブルーラベルの最初のキーフレーバー。爽やかな森林や濃密で可憐な果実。続いて強く感じるのは、スパイス。ジンジャー、ペッパー、カイエンペッパー、ナツメグと言った複雑で快活な香味です。そしていよいよスコッチウイスキーの命であるスモーキーさ、ピート香、樽の香りとコク。ジョニーウォーカーは、膨大な蒸留所、そこで生まれるシングルモルトのストックがあります。これがブレンダーの手により輝きを増すもの、控えめに映るものなど、そのときどきによって変化していきます。テイスティングをすると、フレンチオーク樽、シェリー樽、エイジングの度合いなど多彩な樽、ピートのかけ方の違い、蒸留所ごと、モルトごとの個性などが見え隠れし、それが美しく調和しています。これがブレンデッドの素晴らしさ。

 

現在のマスター・ブレンダーは6代目のジム・ビバレッジさん。彼が率いるチームは12名。異なる年齢層、異なる出身地、そして意外にも半数の6名が女性という編成。フレーバーのシンフォニー、醸造所とシングルモルトのシンフォニー、そしてチームとしてのシンフォニー。こうした多彩と複雑さが、ブルーラベルの魅力です。

今回の「ジョニーウォーカー ブルーラベル ジャパン リミテッド エディション 2019」。あえて、赤、黒といった定番や、その他のアイテムではなく、ジョニーウォーカーの最上クラスであるブルーで、インパクトや話題性があるボトルをリリースするところに、再度、日本においてブレンデッドの魅力を伝えるという意味合いを感じました。日本人としても親しみやすい、このボトルに興味をもっていただくことをきっかけに、ゆっくりと味わっていただく。ブルーだからこそ伝えられるブレンデッドの魅力によって、改めてブレンデッドという分野の魅力を発見してください。

※掲載情報は 2019/04/08 時点のものとなります。

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キュレーター情報

岩瀬大二

ワインナビゲーター

岩瀬大二

MC/ライター/コンサルタントなど様々な視点・役割から、ワイン、シャンパーニュ、ハードリカーなどの魅力を伝え、広げる「ワインナビゲーター」。ワインに限らず、日本酒、焼酎、ビールなども含めた「お酒をめぐるストーリーづくり」「お酒を楽しむ場づくり」が得意分野。
フランス・シャンパーニュ騎士団 オフィシエ。
シャンパーニュ専門WEBマガジン『シュワリスタ・ラウンジ』編集長。
日本ワイン専門WEBマガジン「vinetree MAGAZINE」企画・執筆
(https://magazine.vinetree.jp/)ワイン専門誌「WINE WHAT!?」特集企画・ワインセレクト・執筆。
飲食店向けワインセレクト、コンサルティング、個人向けワイン・セレクトサービス。
ワイン学校『アカデミー・デュ・ヴァン』講師。
プライベートサロン『Verde(ヴェルデ)』でのユニークなワイン会運営。
anan×本格焼酎・泡盛NIGHT/シュワリスタ・ラウンジ読者交流パーティなど各種ワインイベント/ /豊洲パエリア/フィエスタ・デ・エスパーニャなどお酒と笑顔をつなげるイベントの企画・MC実績多数。

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