記事詳細
紹介している商品
創業は天明2年(1782年)、230年続く歴史ある職人技から生まれる、とっておきの和菓子
大学生の頃に東京に出てきましたので、地元(福井県)にいるよりも東京にいる方が長くなってしまいました。帰省をすると地元の味が懐かしくなり、東京では食べることができない福井の味を色々と楽しんでいます。お土産も駅や空港ではなく、地元で購入をしますが、その際に必ず選ぶお菓子を紹介いたします。
実家が福井県で和菓子屋『昆布屋孫兵衛』を営んでおり、子供の頃から和菓子は身近にありました。現在はパティシエとしてお菓子を作っていますが、現在でも洋菓子、和菓子を問わず食べています。和菓子は身近にあったので特別に思ったことはありませんでしたが、フランスで修行をした際、食文化に根付いた伝統菓子の偉大さを知り、改めて和菓子の良さや魅力、大きさを知りました。
また、実家が創業天明2年(1782年)と古いこともあり、フランスから帰国した後には、和菓子の経験もしました。洋菓子の経験とは異なったお菓子を作りあげる工程にとても驚き、知識や技術を広げる良い経験にもなり、改めて和菓子の良さや、父が作るお菓子のこだわりや美味しさにも気づきました。
色々とある和菓子の中でも、お土産でも喜ばれるし自分も大好きなのが「どら焼き」です。『昆布屋孫兵衛』の「どら焼き」は、漫画やアニメなどに出てくるように、フォルムもふっくらしており、中身もたっぷり詰まっています。
兵庫県産の丹波大納言の小豆を使用し、特徴である大粒の小豆をいかした仕上がりで、ふっくらした皮との食感の良さも抜群で、食べ応えも十分あります。他の「どら焼き」も食べましたが、今でも一番好きな「どら焼き」です。
ぜひ福井県に行った際には、お土産に選んでいただきたいお菓子です。
また、なかなか福井県まで行くのが難しい方でも、東京で味わっていただける場所があります。
ご縁があって、千駄ヶ谷にある『BE A GOOD NEIGHBOR COFFEE KIOSK』では、お店のキャラクターでもある、イラストレーターのNoritakeさんが描いた男の子の焼印が押された「どら焼き」も限定販売(毎週金曜日)をされています。
コーヒーとのペアリングも合いますので、ぜひお店で楽しんでもらいたいですね。
※掲載情報は 2019/04/01 時点のものとなります。
- 2
キュレーター情報
『UN GRAIN』のシェフ パティシエ
昆布智成
1981年、福井県出身。
大学を卒業後、東京製菓専門学校に進学。卒業後は、この道に進みきっかけとなった『オーボン・ヴュータン』に勤務し、フランス菓子の基礎を習得。
その後、『ピエール・エルメ サロン・ド・テ』で経験を積み、渡仏。南仏のパティスリー『リエデレ』でMOF(国家最優秀職人章)に師事し、ガトー・グラッセや地方菓子を学ぶ。その後、パリでは2つ星レストラン『ラトリエ ・ド・ジョエル・ロブション』でデセールを担当。
帰国後は、実家である天明2年から続く福井県にある老舗和菓子店『昆布屋孫兵衛』で和菓子を学び、技術の研鑽を図る。
2015年からは、ひとつまみサイズの菓子“ミニャルディーズ”専門のパティスリー『UN GRAIN』(アングラン)でスーシェフ パティシエとして勤務。2019年4月からシェフパティシエに就任し、進化し続ける『UN GRAIN』(アングラン)の舵取りを担う