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NIKKO
ペアブランチセット【ギフトBOX入り】
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陶磁器と総称的に呼ばれますが、陶器と磁器は違いがあります。
例えていうと「備前焼が陶器」で「有田焼が磁器」になります。
・焼成温度が低いか、高いか。
・地肌が土色か、白色か。
・光を透過しないか、するか。
・叩いた時の音が鈍い音か、澄んだ金属音か。
大雑把にいって前記が陶器で、後記が磁器の特徴と言えます。ちなみに植木鉢や埴輪など、より低温で焼かれた陶器は土器と呼びます。
ところで「ボーンチャイナ」という言葉をご存知でしょうか?
「ウェッジウッド」、「ノリタケ」、「ニッコー」等の洋食器のバックサインに、「BONE CHINA」の表記がされている事があります。
「ボーン」は「BONE=骨」のことですが、陶土に動物の骨灰を混ぜて焼成した磁器のことを「ボーンチャイナ」と呼びます。「CHINA」は「陶器や磁器」を意味するイギリス英語で、「磁器」が中国から伝わってきたので 「CHINA」が「陶磁器」の代名詞となっています。「漆塗り」を「JAPAN」というのと似ていますね。
200年程前の英国の磁器は、陶土の質的に高温の窯に耐えられなかったので、白色度の高い食器が作りにくかったそうです。そこで牛の骨灰(ボーンアッシュ)を混ぜ込むという技法を用いて高温焼成を実現。そうして白色度の高い食器が完成したのです。 これが「ボーンチャイナ」です。「FINE BONE CHINA」と表記されている場合、骨灰の配合比率が高い磁器という意味です。
ちなみに「ボーンチャイナ」の世界最高峰は、50%の骨灰配合を実現している1908年創業の『ニッコー』です。磁器の白色度・薄さ・焼成後の精度ともに国内外を問わず段違いの品質の高さを誇ります。
私のお店や自宅で愛用している食器は『ニッコー』の「エクスクイジット」シリーズ。
造形が極めて秀逸で『ニッコー』を代表する世界的な名作といわれています。あらゆる料理を引き立てる食器として大活躍の『ニッコー』のファインボーンチャイナ。ギフトにもオススメです。
※掲載情報は 2019/02/15 時点のものとなります。
ケンズカフェ東京 オーナーシェフ
氏家健治
1968年東京生まれ。
ホテルオークラ東京、赤坂アークヒルズクラブ、レストランマエストロ等、高級店で研鑽を重ね、調理および製菓・製パンの技術を体得する。
1998年、東京・新宿御苑前に「ケンズカフェ東京」を開店。
ファミリーマートのスイーツ監修をはじめ、ライセンスビジネスも世界展開する。
また経営者・起業家向けのビジネス講演会も日本全国で多数おこなっている。
著書に『余計なことはやめなさい!』(集英社)、『1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れるワケ』 (SB新書) などがある。