記事詳細
紹介している商品
初めまして。スイーツギフト専門店『ユーセーアーヴェー』の富樫です。この度ippinにてキュレーターを努めさせて頂くことになりました！普段、自分のお店のブログではお菓子と関係のない適当なことばかり、気が向いたときだけ書いているのですが、こちらでは真面目に、丁寧に記事を書くことを心がけたいと思います！
ippinの話を頂いた時に真っ先に紹介したい商品が頭に浮かびました。それは一昨年の夏にイベントで知った『AKKI'S』さんの「焼モンブラン」です。
『AKKI'S』さんは、埼玉県鶴ヶ島にある焼き菓子専門店です。
オーナシェフの秋山さんは高校卒業後、コージーコーナーの商品開発に30年ほど関わり、その当時開発されたのがこの「焼モンブラン」です！
美味しさが凝縮された一口サイズの焼モンブラン
イベントの帰りに何気無く車の中で食べて(運転しながら食べなきゃよかった勿体無い。泣)、美味しさに衝撃を受け、製造の過程を想像してげっそりしたのを覚えています。
土台のタルト生地は刻んだマロンを加えアーモンドクリームを絞って焼成。
その上に贅沢にマロングラッセを乗せて、丁寧に一つずつ手作業で絞られたマロンペースト。一口食べると濃厚なマロンと程よいラム酒の風味、しっとり食べ応えのあるマロングラッセ、甘さを抑えたタルト生地、全てのパーツが美味しい！触れる部分は土台だけなのに綺麗に包装されたパッケージ。小ぶりだけど存在感と満足感はバッチリ。丁寧に作っていることが見た目でも食べてもわかるので手土産に喜んでもらえる事間違いなし。さらに3週間という賞味期限の長さ！こりゃ売れるわ。
と、完売して夕方には撤収されたことに納得しました。
美味しさだけじゃない！長年商品開発に携わったシェフだから実現できた事
シェフ曰く多くの同業者が偵察に来るそうです。
これだけ美味しくて可愛くて日持ちがすれば真似したいと思う人は、多いはずです。でも、パティシエとしての技術だけでは、このお菓子は完成できないというのを、シェフにお伺いしてわかりました。コージーコーナーにお勤めのころ商品開発において基本だったのは、美味しさと安全を保つ保存性。やっぱり保存料とかの添加物？と思いますが、「焼モンブラン」にそういった添加物は一切使われていません。包装するフィルムのバリア性や鮮度保持剤を工夫することで、実現した日持ちの長さだったのです。
シェフのこだわりはもちろんそれだけではなく、マロングラッセは固くならない種類を選定し、生菓子のように丁寧に絞ったマロンペーストは2種のペースト使用。成形後、型崩れを防ぐため数回に分けて時間をかけて焼成。本当に手間と愛情がかかっています。
今回記事を書かせて頂く際、秋山シェフに取材させていただき本当に研究熱心で真面目な職人さんだと感じました。美味しいものを食べ歩くマーケティングリサーチ、時間をかけた素材の選定、手間暇かけたお菓子作りに、持ち運び・保存・安全性に優れたパッケージ。どれも全力で良いものを作りたい、お客様に喜んでいただきたいという思いが伝わり、取材の段階で私の頭の中は下町ロケットでした (熱い想いに鳥肌がたった)。
お菓子屋さんがたくさんある中で、偶然イベントで隣同士の出店となり、秋山シェフが当店のアップルパイに興味を持ってくれたことで私も焼モンブランを購入させていただき、感動するほど美味しい洋菓子に出会えました。
ぜひ多くの方にこの美味しさを知っていただきたいと思いました！路面店だけでなくイベント出店やネット販売もされているので、ぜひ一度お試しください！毎日の疲れやストレスが吹っ飛びます。
※掲載情報は 2019/02/13 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ギフトスイーツ専門店『UCAV』のオーナー
富樫あかり
1988年神奈川県横浜生まれ。
2009年に製菓専門学校を卒業後、渡仏。同年、ブーランジュリー『Germain matter』（ストラスブール）で研修し、2010年にフランス、パリ7区のレストラン『ferme saint simon』、
2011年にフランス、コルシカ島の5つ星ホテル『grand hotel de cala rossa』に勤める
2012年に帰国し、日本橋にある6つ星ホテル『マンダリンオリエンタル東京』、2013年から2015年までにシェフドパルティーとして日本橋にある『オクシタニアル 東京本店』に勤め、2015年にはオーナー・パティシエールとして、ギフトスイーツ専門店『UCAV』（ユーセーアーヴェー）をオープン。
現在は、オンラインでの販売のほか、催事やイベントなどにも多く出店し、イベント限定で販売している焼きたてのフランスのアップルパイは特に人気の商品です。
