外国人へ日本食を紹介するときに欠かせない食べ物の一つ「梅干し」。日本が誇る伝統食ながらも、苦手という人も意外に多い食品かもしれません。ここではそんな梅嫌いも克服できちゃうおいしい梅グルメをお届けします。どれもおいしい梅にひとひねりを加えたワザありの梅を揃えましたので、梅好きな方へのギフトにはもちろん、梅への苦手意識がある人や喰わず嫌いの方にも一度試していただきたい一品です。

1965年に京都・川畑四条で誕生した『天壇』は、京都人にとって知る人ぞ知る焼肉の名店。そこの名物メニューのひとつが「紀州南高梅キムチ」です。その名の通り、南高梅の梅干しをキムチに仕上げた珍しい一品。大きく肉厚な南高梅は、キムチとの相性も抜群。酸味の後に甘みが広がり、クセになる味わいです。天壇祇園本店のロイヤルフロアのみの提供でしたが、好評を呼び、祇園本店のダイニングフロアと桂五条店でも提供しています。

化学調味料・保存料無添加の出汁で知られる『茅乃舎』には、隠れた名品がたくさんあります。そのひとつが「生七味」。乾燥七味とは比べ物にならない風味に溢れます。その生七味に、最高級品である南高梅の梅干しを使った爽やかな生の薬味が「梅七味」です。裏ごししてペースト状にした梅干しに、青紫蘇や赤紫蘇、唐辛子、黄柚子皮、黒胡麻、白胡麻などを加えた「梅七味」は爽やかな薬味として、肉料理や納豆、豆腐とも相性抜群です。

和歌山で知らない人はいない、上質でおいしい紀州南高梅のブランド『勝喜梅』が手がける「梅干専門店の贅沢茶漬け 紀州南高梅添え」は、“甘仕立て”の梅干しに合うように、老舗かつお節メーカーとの共同開発した、かつお節や北海道産昆布に海鮮をふんだんに使用した贅沢なお茶漬けの素。食欲不振な時や飲んだ日のシメなど、家に常備しておくとさまざまなシーンで重宝します。

南高梅から抽出した濃縮梅酢エキスで贅沢に育てられた“紀州梅まだい”は、天然に負けない高品質な真鯛と評価を得ている養殖の鯛。それを紀州南高梅に詰める、というユニークな発想で誕生したのが「紀州梅真鯛梅」。種をくり抜いた場所に甘酢味噌で味付けをした“紀州梅まだい”のほぐし身がぎっしり詰まっています。甘酸っぱい紀州南高梅と、鯛の上品な旨味が合わさり、これまでの梅干しとは一線を画する味わいが楽しめます。

ブランド名：岩谷

商品名：紀州梅真鯛梅（お取り寄せ可）

梅干しそのものの美味しさを堪能したいなら「鶯宿梅3年物熟成梅干」を試してみて。宮崎県都城市『徳重紅梅園』で栽培される在来品種“鶯宿梅（おうしゅくばい）”を、自家栽培のシソと天日干しの海水塩だけでゆっくりと3年間熟成させる梅干しは、昔ながらの塩気と酸っぱさがありつつも、なんともまろやか味わいが広がります。一般的な梅干しと比べ、9.9倍の鉄分をはじめ、ビタミンB2やE、葉酸が5倍など、高い栄養価も特徴です。

ブランド名：徳重紅梅園

商品名：鶯宿梅3年物熟成梅干１級品（お取り寄せ可）

和歌山県で梅の加工を行う『丸惣』からは、スイーツ感覚で味わえるやさしい味わいの梅干し「UME SWEET Mariage」をご紹介しましょう。梅干しをマンゴー、メープル、ストロベリーの３種類で味つけた、異色のコラボレーションが楽しめます。そのままおやつとしてはもちろん、炭酸水で割ってドリンクとして、またマリネやお肉料理のドレッシングや調味料としても活躍します。

ブランド名：丸惣

商品名：UME SWEET Mariage（お取り寄せ可）

おにぎりや料理にも手軽に使える、お手軽な梅がこちら。奈良吉野や東紀州で有機栽培した梅と、紀州で有機栽培した赤シソを、伝統海塩“海の精”で漬けた無添加国産の有機ねり梅「紅玉ねり梅」。まろやかな塩味と酸味のバランスがちょうどよく、和えものや調味のアクセントとして重宝します。一般的な梅干の二倍というふんだんの赤シソを使っている、自然由来の鮮やかな色も食欲をそそりますね。

いつでも手軽に味わえる梅干しなら、和歌山県の梅干し屋さんが作る「南高梅入べっこう飴」がおすすめ。南高梅のほどよい酸味とべっこう飴のやさしい甘さがくせになる昔ながらの製法のべっこう飴には、上部にフリーズドライの南高梅がトッピングされています。最高品質の紀州梅を使ったカリカリ梅が醸し出す、甘酸っぱさとうま味の絶妙なバランスをお楽しみください。

ブランド名：紀州本庄うめよし

商品名：南高梅入　べっこう飴（お取り寄せ可）