環境を守りながらテキーラ業界の最先端を行く「オルメカ・アルトス」

環境を守りながらテキーラ業界の最先端を行く「オルメカ・アルトス」

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世界のバー業界でのトレンド・キーワードとなっている「サスティナビリティ」。テキーラブランドの中でも、いち早くサスティナビリティ=社会貢献活動や環境保全に注目したのが「オルメカ・アルトス」です。

オルメカ・アルトスの誕生とコンセプト

「オルメカ・アルトス」は、世界有数のバーテンダーでテキーラの専門家でもあるヘンリー・ベサント氏とドレ・マッソ氏、そして「オルメカ」の蒸留責任者ヘスス・ヘルナンデス氏とのコラボレーションによって誕生しました。

 

カクテルベースに一番合うテキーラを求めて、2種類の製造ラインが違うテキーラのブレンドの試作を重ねてつくられたため「バーテンダーによるバーテンダーのためのテキーラ」と言われています。ちなみに、ALTOSとはハイランドの意味で、原材料にハリスコ州のロス・アルトスの高地で育てられ鉄分が多く含まれた、良質なアガベだけを使っていることも特徴です。

 

2009年の誕生以来、「The Tequila Master」をはじめ、世界的な酒類コンペティ ションで数々の賞を獲得し、2017年2月に日本で発売開始する際には大きな話題となりました。

環境を守りながらテキーラ業界の最先端を行く「オルメカ・アルトス」

オルメカ・アルトスをつくるペルノリカール蒸留所では、現在テキーラの製造過程で使用した材料の約98パーセントをリサイクルしています。
テキーラは、アガベアスル(竜舌蘭)を原材料としており、加熱したアガベを搾汁してアガベジュースを発酵・蒸留してつくるお酒ですが、ほとんどの蒸留所はアガベジュースを絞った後の繊維部分(バガス)を捨ててしまいます。

 

バガスをそのまま破棄すると土の栄養分を吸ってしまうため、その土地で育てている野菜やアガベの生育に影響がでたり、そのまま焼却した場合は大気汚染になるそうですが、まだまだテキーラ業界では環境破壊などの問題に意識が低かったり設備投資ができない蒸留所も多い中、ペルノリカール蒸留所では4ヶ月かけてバガスをリサイクルし、畑の肥料にしたり、地元のサッカー場の土に戻して再利用しています。

テキーラ業界の新たな取り組み「TAHONA SOCIETY」とは?

環境を守りながらテキーラ業界の最先端を行く「オルメカ・アルトス」

2018年の5月に初来日したオルメカ・アルトスのコ・クリエーターであるドレ・マッソ氏によるブランドセミナーでは、世界的なテキーラの市場や、アジアにおける日本のマーケットの説明のあと、「サスティナビリティ」に基づく活動として、通常は使用しないフルーツの皮、使い捨てのストロー、缶詰の缶など、ゴミになってしまうものを再利用するなど廃棄物を減らすことを推奨。また地元のコミュニティの暮らしや飲食店で働く人々のワーキングライフ・健康の向上を目的とした意識改革を進める取り組みなど斬新なアイデアを聞くことができました。

環境を守りながらテキーラ業界の最先端を行く「オルメカ・アルトス」

ドレ・マッソ氏は、イギリスのバー業界でキャリアを積み、2005年に「マルガリータ・ロックス」を初出版。ロンドンでテキーラバーとレストランを開業。1年でイブニング・スタンダード社のバーオブザイヤーを受賞している今後のテキーラ業界を担う多方面の活躍が期待されている注目人物の1人でもあります。

環境を守りながらテキーラ業界の最先端を行く「オルメカ・アルトス」

彼が2009年から携わっている、テキーラに情熱を注ぐプロのバーテンダーで構成された会員制のグローバルなコミュニティ「TAHONA SOCIETY」では、新たな取り組みとして2018年から「ファミリー、誠実さ、信頼性、大地や環境、コミュニティへの思いやり」というオルメカ・アルトスのコアバリューに賛同するバーテンダーが、1.バーテンダーの福利厚生2.社会貢献3.アップサイクル&リサイクル4.廃棄物の削減5.環境の維持という5つのテーマから1つを選択し、新たなコンセプトを提案するというコンペティションを開始。昨年は21カ国が参加し、ビジネスやマーケティング・起業のプロが審査員を務めるメキシコでの世界大会が開催され、優勝者にはなんと5万ドルの賞金が贈られ、今後そのコンセプトが実現できるようにTAHONA SOCIETYから継続的なサポートを受けることができるそうです。

オルメカ・アルトスとの出会いとメキシコの蒸留所訪問

環境を守りながらテキーラ業界の最先端を行く「オルメカ・アルトス」

私のオルメカ・アルトスとの出会いは2016年9月。海外のテキーライベントを勉強したいという思いで初訪問したロンドンで開催されたTEQUILA&MEZCAL FEST in UKの会場でした。

環境を守りながらテキーラ業界の最先端を行く「オルメカ・アルトス」

アジア人の参加者が珍しかったため目立っていたのか、会場で声をかけてくれたUKのブランドアンバサダーと仲良くなり、一緒に現地のメディアの取材を受けたり、日本ではまだ未発売だったオルメカ・アストスをフルライナインナップでテイスティングし、ブランドストーリーを聞くことができました。一度蒸留所に行ってみたいと思っていたのでその場でリクエストをして、2016年11月にはじめてプライベートで蒸留所を訪問し、2017年に企画したメキシコツアーで再訪して以来、メキシコに行く度に現地のブランド担当者との交流を続けています。

環境を守りながらテキーラ業界の最先端を行く「オルメカ・アルトス」

ツアーの際は、蒸留所内でウェルカムランチを用意していただき、アガベ畑を眺めるガーデンスペースで優雅にオルメカ・アルトスのパローマで乾杯!ブュッフェスタイルのメキシコ料理を堪能させていただきました。この時使われていたグラスも、ボトルをカットしてつくられたリサイクル品です。

環境を守りながらテキーラ業界の最先端を行く「オルメカ・アルトス」

テキーラの製法から活動・プロモーションに至るまで、一環して「サスティナビリティ」がコアコンセプトになっているオルメカ・アルトス。
テキーラの知識の教育だけではなく、バーテンダーとしてのキャリアアップを支援してくれるオルメカ・アルトスの新しい取り組みは、今後グローバル化していく飲食業界を大きく変えていくことと思います。これからもオルメカ・アルトスに関わるバーテンダーの皆さんが、地元やや一緒に働く同僚、テキーラ業界への恩返しをしたいという願いをサポートし続けてくれることでしょう。

その取り組みの軸にあるのがテキーラへの情熱や誇りであり、テキーラブランドが率先して業界の先端を進み、新しいジャンルの市場を開拓していくのはとても素晴らしい事だと思います。
オルメカ・アルトスの今後の活動から目が離せません!

※掲載情報は 2019/02/05 時点のものとなります。

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キュレーター情報

目時裕美

テキーラPRプロデューサー

目時裕美

アジア最大級のテキーラの祭典「TEQUILA FESTA/TEQUILA LOUNEG」の主催をはじめ、日本におけるテキーラの記念日となる7月24日「テキーラの日」&2月22日「マルガリータの日」のプロモーション・記念セミナーやイベントの運営を手がける。

テキーラの主要機関であるCRT(テキーラ規制委員会)とCNIT(全国テキーラ産業会議所)、メスカルの主要機関であるCRM(メスカル規制委員会)のサポートの元、情報誌「TEQUILA JOURNAL」を発行。

2011年から毎年メキシコに通い、134ヶ所あるテキーラ蒸留所のうち80ヶ所以上を訪問しテキーラ業界の動向や最新情報を日々ブログやSNSで発信し続けている   
テキーラ生産者やブランドオーナー、海外のブランドアンバサダーなどテキーラ業界関係者との交流も深く、新商品のリリースやローンチ企画、来日セミナーやイベントのプロデュース、販売サポート等にも携わる。

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