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メキシコのスピリッツ(蒸留酒)といえばと聞くと、ほとんどの人がテキーラと答えます。そして、テキーラはサボテンからできるのだと思っている人が非常に多いです。テキーラは「アガベ」という植物の茎根からジュースを取り出して、それを発酵させて作るのですが、実はもうひとつほぼ同じ製法で作られるメキシコを代表するお酒があります。
「メスカル」と呼ばれるスピリッツですが、テキーラと何が違うのかというと「アガベ」の種類です。テキーラを作る際に使用されるのは「ブルーアガベ種」ですが、「メスカル」は52品種のアガベが使用されます。もともと「メスカル」は、宗教的な行事の際に飲まれていた神聖なお酒なのです。
「メスカル」の特徴は、味に少し癖があることです。この味をたまらなく美味しいという人もいますが、なかなかの玄人ではないとそうは思わないかもしれません。入り口を間違えると二度とメスカルを飲まない!と思ってしまう可能性すらあります。しかし、逆においしいと感じると他のお酒が飲めなくなります。
そこで、メスカル初心者におすすめしたいのが「シナイ」というメスカル。メキシコの中でも大自然が広がるオアハカ州で綺麗な水を利用して作られるオーガニック・メスカルです。メスカルになかなかオーガニックはないのですが、このお酒は癖が少なく自然な風味でとてもスムースに飲むことができます。是非、メキシコの古代から続くエキゾチックな味を楽しんでみてください。
※掲載情報は 2019/01/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
「Toro Tokyo」総料理長
小河英雄
「生きることは食べること、人生で美味しい料理を食べたい」と料理人を志し、フランス・イタリア料理を学ぶ。24歳で新宿でイタリア料理店をオープン。その後は枠にとらわれない斬新な料理に惹かれテックスメックス業態を持つレストラン会社し研鑽を積み、29歳でメキシコ料理を中心とした8店舗の統括責任者兼総料理長に就任。
(株)ミールワークスが2014年12月にラテンレストラン「TORO TOKYO」を開業するにあたり同社へ入社し、以後エグゼクティブシェフを務める。
現在は店舗のみならず、20カ国ほどの在日中南米大使館でのイベント・ケータリングなどでも活躍している。