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食べる調味料ブームの仕掛け人たちが提案するベース調味料とは?
魔法のカツオ、という名の一見不思議な調味料がついにリリースされた。これまで多くの個性的な食べる調味料を産み出してきたグループが一年以上の時間をかけて開発。
世の中には星の数ほど調味料はある、その中でももっとも味わいの幅広さを実現できるものを言えるかもしれない。
なんと表現したらいいのだろう、この味を。ファーストテイストは調味料の80%を占めるカツオの風味だ。ふんわりとした風味の奥にカツオ味の力強さが垣間見えてくる。
まずはお豆腐にかけてみよう。イタリアンスパイスによる、ほんのりとしたスパイシーさが食欲を昂らせる。鰹味が豆腐旨みを引き上げていきあっという間に完食だ。
カツオは高知・枕崎産の良質なものを選別し、香川県産の本醸造醤油、イタリアの最高級オリーブオイル、数種類のハーブスパイスをブレンドして作られる。
魔法のカツオの味わい方は多種多様に楽しめるのも特徴だ。各種オイルとの相性がとてもいいことにまずびっくりする。例えば、オリーブオイルと混ぜ合わせたものをお刺身にかけると、一瞬で極上の和風カルパッチョが完成する。醤油とワサビだけではない新しい味わいが出現する。
バターとのコンビネーションも楽しい。溶かしたバターに魔法のカツオを合わせると、バターの旨みが一気に倍増だ。ポークやチキンソテーに添えるとレストランでも味わえないほどの美味しさにきっと驚くだろう。
新しい味は様々な素材やスパイスとの組み合わせと調理法から生まれる。それは簡単そうで非常に難しい。無限大の組み合わせの中から科学的に生まれた「魔法のカツオ」。それはもしかしたら、国産調味料の常識を覆すほどのポテンシャルがあるような気がしてならない。
※掲載情報は 2019/01/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードビジネスデザイナー
嶋啓祐
全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れています。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」になります。毎月地方に足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一になった美味しいお米ゆめぴりかの産地)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼などあんかけ系、豚足、焼酎。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。2018年より自宅料理コミュニティ「ビストロ嶋旅館」を主宰。