記事詳細
紹介している商品
山形県酒田市で「オランダせんべい」などを作り続ける
地元では有名だけれど、全国的には知られていない商品って数多くありますね。「これって、知ってる?」と言われてお土産などでいただき、後から調べたら「へぇ!!!」ってなって、妙に嬉しくなったり。先日も山形の酒田に行ったのですが、こちらでは「オランダせんべい」なる商品があります。まさに地元というか山形県では超有名ですが、東京などでは滅多に見かけないので、レアモノとして喜ばれます。しかもヨーロッパのオランダは関係なく、“私たち”の方言である“おらだ”から、オランダせんべい=私たちのせんべい、なのだそう。酒田米菓の商品です(ちなみに「オランダせんべい」は根室にもあります)。
買えるのはオーストラリアか、本社併設のファクトリーだけ
でも今回ご紹介するのは、同社の、さらにレアモノせんべい「eat lite.」。酒田米菓は昭和26年の創業。日本で初めてうす焼きせんべいを販売した会社で、素材にこだわり地元山形県庄内産をはじめ、全て国産のお米を使用しています。そんな中、こちらの「eat lite.」ですが、おそらく地元の方でもほぼご存知ないという商品。同社のWebサイトには50数商品が紹介されていますが、そこにも無い! 実はこれ、酒田米菓がオーストラリアでの販売向けに製造している商品なんです。なので購入しようと思ったら、オーストラリアか、酒田の本社併設のファクトリーでしか買えません。味は2種類あって、たまり醤油味と、海塩&アップルビネガー味。僕のオススメは、海塩&アップルビネガー味。国産のうるち玄米使用のうす焼きせんべいで、ふわりと、りんご酢の風味が加わっている珍しきせんべい。優しい塩味、そして手ごろな小ささなのも功を奏して、何枚でもパリパリとイケちゃいます!
※掲載情報は 2019/01/10 時点のものとなります。
- 3
キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。