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メキシコに到着した当日の夜は、グアダラハラ市内のホテルへチェックインしてディナーへ向かいました。前回の記事はこちらから(https://ippin.gnavi.co.jp/article-15807/)向かった先は、グアダラハラ市内でも知る人ぞ知るラグジュアリーなギャラリーレストラン「BRUNA」。
こちらでディナーをご一緒してくれるのは、メキシコ国内だけにとどまらず、アメリカのセレブが通うバーなどでも人気が高いテキーラブランド「チャムコス」のオーナー夫人クリスティーナさん。今夜のディナーのためにラスベガスから駆けつけてくれました。
チャムコスはオスカーにもノミネートされた経験がある映画監督、芸術家、そして企業家の3人が立ち上げたブランドです。「チャムコス」とは、夜に訪れるうるさくてやんちゃなお化けのことです。決して人を傷つけたりはせず、朝になると去るスペイン語で(”Si amanece nos vamos”)という言葉からテキーラにピッタリのネーミングと、この名前が付けられました。
まずは、ウェルカムカクテル「ペロン」からスタート。チャムコスのブランコとサンジェルマン、アペロール、ライムジュースにオレンジのピールが添えられています。爽やかな酸味とオレンジピールの苦味が絶妙な組み合わせです。
今回のディナーでは特別に、チャムコスに合う料理が用意されました。まず最初にサーブされたのがタコのカルパッッチョ/タコのライムスライスソースがけ。タコは非常に弾力があり、スライスライムの酸味と非常に相性が合います。
そしてもう一品は「ポテトとチポトレ添え」です。チポトレとは、唐辛子を燻製にしたもの。チポトレの辛味と酸味がじゃがいもと合わさるとほどよい辛味のマイルドな味わいになります。
バニラ、シナモン、シトラスなどのフルーティーなテイストとスパイシーさを併せ持つ、チャムコスのブランコと相性がばっちりです。
2品目は、じっくりと時間をかけて煮込んだ特性ソースと豚もも肉アーモンドクラスト焼きです。オレンジの特製ソースが柔らかな肉に染み込んでとてもジューシーな味わい。豚もも肉も噛む必要のないほど柔らかいのが特徴です。
もう一品は、豚もも肉の黒モレソース。モレソースとは、クローブやシナモンなどの香辛料と唐辛子、そしてカカオをミックスしたとてもユニークなメキシコ料理を代表するソースです。甘さと辛さを兼ね備えた癖になる味わい。
どちらの料理も6-7ヶ月熟成したチャムコスのレポサドと一緒に頂きます。チャムコスのレポサドの特徴は、トロピカルフルーツ、バニラ、シナモンやブラックペッパーのテイストが味わえることです。メインの肉料理にはピッタリのテキーラです。
そしてデザートはオアハカクレームブリュレ。オアハカ産ガナッシュチョコレートを使用したメキシコの家庭で作られるスイーツです。パリッとしたグラニュー糖のブリュレそしてチョコレートそれぞれの甘みの違いを楽しめます。いちごやラズベリーのフルーツの酸味がとてもいいアクセントになっています。
デザートには18~22ヶ月間熟成したチャムコスのアニェホが合います。バニラとトロピカルフルーツやスパイスの風味がエレガントな甘口のテキーラです。
食事の後は、「BRUNA」のレストランツアーへ。美しい庭園から、ワインセラー、バーまでラグジュアリーなスペースが広がります。
実はこのレストランには、いたるところにアートが展示されていてギャラリーになっています。レストランでは実際にアート作品を購入することもできます。
「BRUNA」のようなラグジュアリーなレストランにもぴったりなチャムコス。全て手吹きによるボトルのデザインももちろんですが、味へのこだわりも半端ではありません。オーガニックテキーラであることに加え、テキーラで唯一の非遺伝子組み換え食品に認定されています。また、アメリカンホワイトオーク新樽とフレンチオーク新樽を組み合わせて使うことにより、熟成期間だけではない香りや味わいを楽しめます。
是非、一度飲んでみてください!
※掲載情報は 2018/12/18 時点のものとなります。
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キュレーター情報
メキシコ合衆国大使館
北・中央アメリカに位置するメキシコは、西は太平洋、東はメキシコ湾とカリブ海に面していて、国土の3分の1は平均高度約1700mのメキシコ高原が占めています。古代にはマヤやアステカ文明で栄え、16世紀にはスペインによって支配されます。1810年まで続いた300年ものスペインによる長い統治にもかかわらず、7000年という歴史を持つメキシコ料理はその影響を最小限にとどめ、トウモロコシ、マメ、唐辛子をベース にした伝統料理をベースにした独自の食文化を守り続けてきました。その結果、2010年にメキシコ料理はユネスコ世 界無形文化遺産として登録されました。日本人に馴染みの深い「タコス」以外にも、さまざまな絶品料理がありますので本場メキシコ料理の魅力を発信していきます。