濃厚なオレンジ風味!農場で手作りされる『サンジュリアーノ』のマーマレード

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マーマレード好きを満足させるシチリアの侯爵家に伝わるマーマレード

濃厚なオレンジ風味!農場で手作りされる『サンジュリアーノ』のマーマレード

「ジャムとマーマレードどちらが好き?」
そう聞かれたらどっちも好きな私は返答に迷ってしまうのですが、実は美味しいマーマレードが一番好き!なのです。あえて“美味しい”を付けたのにはわけがあります。巷に売られているマーマレードはちょっと物足りないと思うことが多くて、甘すぎるか、苦味が効きすぎるか、ペクチンがぷるんぷるんしていて肝心の果肉が少なかったり、かと言ってお砂糖がジャリジャリして固まっているのもね……。

 

私みたいなマーマレード好きに是非ともおすすめしたいのが『サンジュリアーノ』のマーマレード!実は色々と種類がありますが、今我が家の常連なのは「ノバ・クレメンタイン」です。クレメンタインはみかんのような爽やかな甘さが特徴。果皮のほろ苦さのバランスもよくて、スプーンでひとさじ、もうひとさじと止まらなくなってしまいそう……。

 

試食をいただいて気に入って、後からこちらの製品が南イタリアはシチリア島で育った農薬を使わずに育てた柑橘を使ったものであることを知りました。しかも、冷蔵した果実は使わず、早朝収穫したものをその日に加工するのだと。

 

原材料は、果実と砂糖、レモン果汁のみ。驚くことに、果実の量が70%を占めています。添加物や保存料、着色料も一切入っていないそうです。有機JAS認定も取得済み。でもこんなうんちくを知らなくても、マーマレードを一口食べれば、いかに自然の甘み旨みに満ちているかがすぐに感じられます。

 

果実の甘みが足りない、酸味が足りない、色が今ひとつ、を補うために色々なものが補助的に足されたものはどこか人工的な味を感じるもの。素材が良いと必要ないものばかりなんですね。

 

そもそも、私のマーマレード好きには理由がありまして、お料理に活用しているからなのです。マーマレードの持つ甘み、ほろ苦さと酸味は、お醤油や各種オイルとの相性抜群。和洋中ジャンル問わず、ソースの隠し味や煮込みに入れるなど大活躍。もちろんパンやチーズに添えるだけでもグレードアップ間違いなしです。

 

ちなみにこちらのハイクオリティなマーマレードのもう一つの秘密をお教えします。サンジュリアーノ侯爵家は14世紀から代々続く名門貴族なのですが、実はこちらのマーマレードは別名「フェラガモのマーマレード」。そうなんです、あのファッションブランドのフェラガモ!サルバトーレ・フェラガモのご長女がサンジュリアーノ家に嫁いでのご縁だそうです。フェラガモのお仕事をしながら、シチリアの伝統を伝えるべく力を注がれたマーマレードなのだそう。

 

たっぷりと詰まったマーマレードの瓶を開けると、「たっぷり召し上がれ」と聞こえるかのようですよ。

※掲載情報は 2018/11/17 時点のものとなります。

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キュレーター情報

後藤初美

料理家/バスクの食旅コーディネーター

後藤初美

料理家。JSA認定ワイン・エキスパート。CPA認定チーズプロフェッショナル。国際薬膳調理師。
FFCCフランス料理文化センター、パリのエコール・リッツ・エスコフィエ等でフランス料理・お菓子を学ぶ。

大手企業にてアドミニストレーター、カスタマーサービス、社長秘書等勤務後、2010年より「フレンチスタイルの家庭料理とお菓子・食のフランス語教室ル・プティ・フール」主宰。
手軽にできて簡単美味しくヘルシーなフレンチを広めるべくレッスンを開催。同時に、旅先で悔いなく美味しいものを食べたい方のための「食のフランス語講座」を開催、旅行を計画中の方や料理留学の準備講座として好評を得ている。

毎年続けるフランスの地方巡りはもはやライフワーク。渡仏回数25回以上、延べ日数は330日超。近年は毎年美食の街フレンチバスク地方へのツアーを企画し、現地ならではの食とワインを堪能する。多数出演したBSジャパン「辰巳琢郎の葡萄酒浪漫」では、当日ゲストの選んだワインに合わせてその場で料理を作る。西洋占星術を学び、星座と食を組み合わせたパワーフードも提案する。

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