タカラのタカラ
チーズ工房タカラ mailto:cheesetakara@gmail.com
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第3回Japan Cheese Award 18 でグランプリに輝いた タカラのタカラ
今 注目を浴びている国産ナチュラルチーズ。
2018年現在 全国には200を超えるナチュラルチーズ工房があると言われています。
そのような国産ナチュラルチーズを応援する目的で2014年より開催されているのが
チーズプロフェッショナル協会主催の国産ナチュラルチーズを表彰する
「Japan Cheese Award」。
2年に一度の表彰が先日 10月20日～21日に行われました。
このアワードは 一次審査と最終審査に分かれていて一次審査では、
品質評価の訓練を受けた約80名の審査員が、
チーズのカテゴリー（モッツアレッラ、リコッタ、白カビ等）毎に分かれ、
それぞれのカテゴリーで 一つ一つのチーズを得点化。
その点数によって 金・銀・銅 を決定。
さらに各分野の部門賞を決める方法をとっています。
最終審査では 金賞かつ部門賞を獲得したチーズの中から、
20名の審査員リーダーによって評価され、グランプリを決定します。
今年のアワード出品数は、約80の生産者から、233点のチーズが出品されました。
そして 見事 その頂点に立ったのが北海道のチーズ工房タカラの「タカラのタカラ」。
熟成6ヶ月以上のハードタイプのチーズです。
このチーズを作っているのが 斎藤愛三（さいとうなるみつ）さん。
通年放牧で飼育している牛から丁寧なチーズ造りを行なっています。
チーズの特徴は 生地の色の濃さ（ミルクの力強さの象徴）と圧倒的な香りとその味わいの複雑性。
十分な旨味を伴った味わいの豊かさが 審査員を納得させる結果となったようです。
実は 愛三さんは かつてフランスのオーベルニュでチーズ修行され、
実家の牧場でチーズ工房を2007年に開設。
土地に根ざしたテロワールなチーズ造りを大切に、
フレッシュタイプからハードタイプまで
様々なチーズ造りに励んでいらっしゃいます。
お手本としているのは フランスでナンバーワンを誇るハードチーズ Comté コンテ。
フランス滞在中に ジュラを訪れて 現地のコンテの酪農家とも交流を続けられてきたそうです。
先月 奇しくも その酪農家であるTAZさんが 来日され 私が通訳として同行させていただきました。
セミナーとセミナーの移動中に 北海道の友達に連絡とりたいと相談された相手がまさに 愛三さん。
連絡の繋がった愛三さんは すぐにTAZさんに会いに 台風の最中 北海道から東京へ。
感動の再会の場面に 立ち会うことができました。
※右上 「タカラのタカラ」他3つは コンテの熟成違い
その際に もちろんそれぞれのチーズをテイスティング！！
ということで コンテとタカラのタカラの夢の対決！！が実現。
フランス人であるTAZさんも 思わず 「C’est bon!!」を連発。
コンテを知り尽くしたフランス人もお墨付きのタカラのタカラ。
また今回 チーズ工房タカラはグランプリだけでなく、
タカラのレタラ（フレッシュチーズ）
タカラのヤッコ（リコッタタイプ）
タカラのトケル（ラクレット）
全て金賞。ラクレット部門では部門賞も受賞されたという素晴らしい結果でした。
最後に 今回の受賞を受けて愛三さんがメッセージをくださいました。
彼らしい愛情あふれるチーズ創りの想いを皆様にもお伝えさせてください。
※掲載情報は 2018/11/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
チーズ＆ワインナビゲーター
山田好美
フランスチーズ鑑評騎士／チーズプロフェッショナル。シニアワインエキスパート／上級ドイツワインケナー。フランス愛好家。英仏語講師として活動する中で現地のワイナリー、チーズ生産者を訪れるようになりより確実な知識をと資格取得。現在恵比寿のレコール・デュ・ヴァンにてチーズ講師として初心者から資格を目指している方のお手伝いをしています。またチーズプロフェッショナル協会 チーズ検定講師 ソムリエ協会 ワイン検定講師として 検定を通して幅広い年代の方々へ チーズ＆ワインのある豊かな食生活を広めております。近年は国内の生産者にも目を向け ヨーロッパに負けないチーズ＆ワインを応援しています。
