記事詳細
紹介している商品
- 365 Everyday Value(WHOLE FOODS MARKET)
- ROASTED Peanut Oil
- Black Peppercorns
- CENTO
- CAPERS
- MORTON
- KOSHER SALT
- APPLEGATE
- Sunday Bacon
今回の試みについて
今回は、ippinではあまりない記事の投稿を試みようと思う。たいがいの方は、ippinをご覧になって「あ!これ美味しそう!」とインターネットで取り寄せ注文したり、買い物に出向かれることだろう。しかしながら、今から私が紹介するものは、日本ではすぐに手に入らない物である。
さあ、その記事。まず、タイトルが長い(笑)。「料理家の私が」「渡米」「WHOLE FOODS MARKET」「食材」は削れなかったので致し方無い。お土産にも喜ばれるだろうし、自身が日本で使うのも「有り」なアメリカで購入できる食材。料理バカの私が実際に使って「良い!」と思うものを書きたいと思うので、アメリカ渡航を予定されている方はもちろん、渡航は予定していないけれど興味のある方、是非、お読みいただきたい。
お気に入りのスーパーマーケットWHOLE FOODS MARKET
ここで、WHOLE FOODS MARKETをご存じない方のためにマーケットの簡単な説明をしよう。ただし、私はアメリカに住んだ経験もなく単なる旅行者なので、簡単なさわりだけ。
WHOLE FOODS MARKETは、米国、カナダ、イギリスに350以上の店舗があり、ウリは、品質基準が高いオーガニック食品だ。ロゴの入ったトートバッグやサプリメント、化粧品なども扱っており、地元の客だけでなく、観光客からも根強い人気を得ている。
以上!(本当に簡単でごめんなさい!)
海外に暮らすように
さて、私が、アメリカのスーパーマーケットの記事を書くにあたり、ストーリーがある。私の海外スーパーマーケット好きは、一時期、アメリカの恋愛ドラマにはまっていた時、ニューヨークのアパートメントに住みたいという憧れから始まった。
部屋全体を間接的に照らす雰囲気のある照明の中、ゆったりくつろげる大きなソファに掛けてアメリカのテレビ番組を楽しんだり、大きなオーブンのついたキッチンで調理したり…というアメリカの日常を夢見ていた。移住したいわけではなく、あの雰囲気を味わってみたかったのだ。その後、ニューヨークに滞在した時は、迷わずアパートメントの部屋を借り、映画に出てくるヒロインになったつもりでスーパーマーケットに買い物に出掛け、ベーカリーカフェでパンやケーキを買って心を満たした。
ここ最近の私は、アメリカ渡航といえば、仕事を兼ねて断トツハワイ。相変わらず、フルキッチン設備のコンドミニアム滞在を選ぶ。そして、日本からMY包丁持参。私は、リラクゼーションのためのハワイではなく「暮らすようにハワイ」を楽しんでいるのだ。
調理)中尾明美 ホノルルにて。ラナイで朝食。短期間の滞在であっても自炊!
そんなわけで、今回は、ハワイのWHOLE FOODS MARKETで買うもの、という内容で、店舗を絞って書きたいと思う(WHOLE FOODS MARKETはチェーン店なので、ハワイだけでなくアメリカの大都市にある店舗にも同じものが販売されている)。
さて、上述の通り、私は短期滞在であっても自炊なので、ホノルルに到着するなり食材の買い出しに出掛けるスケジュールである。フライト中は「寝ない派」なので、徹夜状態でいきなり食材の買い物だ。体力的にきついのだけど、私の場合、大丈夫。マーケットに入った途端にアドレナリンが出まくって目が爛々と輝くから(笑)。おかげさまで眠気が吹き飛び、元気に買い物ができる。
私がよく行くホノルルのスーパーマーケットは、アラモアナのFoodland Farms(フードランドファームズアラモアナ)、カハラモールのWHOLE FOODS MARKET。好みで言えばWHOLE FOODS MARKETなのだが、定宿のから近いアラモアナのFoodland Farmsに行くことが多かった。
「多かった」と過去形なのは、2018年5月に待望のWHOLE FOODS MARKETクィーンズ店がオープンしたからである。直近のハワイ渡航では、新しいWHOLE FOODS MARKETでアドレナリン大放出(笑)。置いてあるものが同じでも、新しい店舗は心が躍る(クィーンズ店情報は後記のURL参照)。
私が一回の買い出しでどれくらい買うかというと……3泊であってもかなりの量だ。ハワイ情報サイトで「暮らすようにハワイ」をテーマとした連載コラムを書いている関係で、ハワイで友人を招いて食事会を開催したり、料理教室を企画しているので、大量の食材買い出しは必須である。私の調理は、イタリア料理、フランス料理寄りなので、バター、チーズ、生クリームなどの乳製品はもちろん、オイルやビネガーが必要だ。日本から持参する調味料もあるのだが、わざわざアメリカで揃える調味料もある。
ここで、ある旅で初日に買った食材の写真を披露しよう。
「3泊なのに?!」って、ドン引きされること覚悟!(笑)
日本で見たことのないものがたくさんあるからつい買ってしまう。日替わりでおもてなしするためほぼ使い切るが、残った生鮮食品は現地の知り合いに差し上げ、調味料は日本に持ち帰る。
お気に入りの食材@WHOLE FOODS MARKET
WHOLE FOODS MARKETは、日本人観光客のお土産探しの店として観光地化されているが、お土産ナンバーワンは、ロゴの入ったトートバッグやエコバッグ、そして、サプリメントや化粧品や石鹸なども人気のお土産グッズだ。でも、今回は、私が気に入って買っている食材の一部を紹介したいと思う。念を押すが、一部…である(汗)
まずは、このオイル。
ピーナッツオイルなのだが、こんなに香りのよいオイルは初めてである。ピーナッツオイルは日本でも売っているが、このオイルは別格。蓋を開けたらその違いがすぐにわかるだろう。税込みで約600円、というのがうれしい。
※ピーナッツアレルギーの方は使用しないでください。
私は一回の渡航で2本買うが、ハワイ滞在時にも使うので、残りを持ち帰ってもすぐになくなってしまう。次回は3本……いや、4本購入した方がいいかもしれない。なぜならば、これを使ってからというもの、日本で売っているものが使えないからだ。それくらい気に入っている。
さて、ピーナッツオイルって何に使えばいいの?と思われるかもしれないが、香ばしさを生かして中華料理やエスニック料理に使いたい。胡麻油では香りがきついという方には、気に入っていただけると思う。デパ地下で買ってきたエスニック料理にかければ味わいがグッとよくなるはずだ。
私は、砕いたナッツが入ったドレッシングによく使うが、オイルを熱々に熱してヤムウンセンにジュジュっとかけても最高に美味しい!
調理)中尾明美
このオイルの商品パッケージに記されている「365 Everyday Value」とは、WHOLE FOODS MARKETのプライベートブランドである。調味料だけでなく、スナック菓子、チョコレート、シリアル、パンケーキミックスや雑穀類など、お土産にできる商品の種類は豊富で、Everyday Valueというだけあってお得な価格で買うことができる。私は、スパイス類もこのブランドを好んで使う。こちらは、ブラックペッパー。
それから、365シリーズではないが、このケッパー塩漬けが安いのに美味しい!
コーシャ認定のケッパー。コーシャフードは、敬虔なユダヤ教徒の厳格な食事の規則に基づく「清浄な食品」のことである。それなのでコーシャ認定であることは良質なケッパーの証だ。実は、コーシャ認定のケッパーというのを知らないで使っていたのだが、あまりの美味しさにはまってしまい、渡米するたびに、これも2本買いである(次回は4本購入予定)。日本では、一瓶千円を超えるシチリア産のケッパー塩漬けを使っていたが、こちらは税込み350円ほど。美味しいのにこんなに安くていいの?(笑)
※塩漬けなので、水に浸けて塩を抜いてから使用。そのまま食べたらたいへん!塩を抜いて、魚介のパスタや魚介のトマト煮に入れたり、魚のカルパッチョにかけると美味しい。
コーシャの話が出たので、「コーシャソルト」も紹介したい。
コーシャ認定ということで、アメリカのシェフや料理家がこぞって使っている塩である。日本で買うと800円くらいのものが、アメリカでは半額以下で買える。私は、仕事柄、けっこう塩を使う。それなので、ある渡航で「どうせなら、たくさん入っているコーシャソルトを買おう!」と意気込んで大きな箱に入ったコーシャソルト(画像右)を購入。重かったので、機内持ち込みバッグに入れて帰国しようとしたところ、手荷物検査でひっかかった。ドラッグ検査……‼私のコーシャソルトは、箱を開けられてチェックされたのである(塩ですから!(笑))。そういえば、ゴディバのココアも調べられたことがある。日本で買うと高いので、アメリカ渡航で買うものの一つなのだが、機内持ち込みにしたら見事にひっかかった。粉モノ食材の機内持ち込みは避けよう……汗
余談、持ち帰れないけれど、食べる価値のあるベーコン
最後に、アメリカに行ったら絶対に食べたいベーコンの話。これは、日本では味わったことがない美味しさだ。ベーコンにしては少々お高めだが、食べたら納得するはずである。アメリカに住んでいる友人たちも知らなかったベーコン(皆が写真を撮っていた)。表題のWHOLE FOODS MARKETには置いていないので(2018年6月渡航の話。その後は未調査)、ちょっと話がそれる。
これは、別の米国スーパーマーケットチェーン店「Foodland(フードランド)」で買っている。私は、美味しいものは感覚で理解するので、なぜ美味しいのかはわりとどうでもいいことである。でも、画像をよくよく見ると「Uncured bacon」と表記してある。保存料を使っていない安全なベーコンという意味だ。
米国旅行の際、キッチンのある部屋に滞在であったら、是非召し上がってほしい!りんごと豚のマークが目印のベーコン。これは逸品である!!
調理)中尾明美 じわじわと焼いてシンプルなサラダに乗せるだけでもいい。
WHOLE FOODS MARKET クィーン店
https://www.wholefoodsmarket.com/stores/queen
ベーコン
※掲載情報は 2018/10/25 時点のものとなります。
- 3
キュレーター情報
料理家、ライター
中尾明美
東京都生まれ。一男一女の母であり、孫も持つ。五代続く医者の家に育った生い立ち、健康食品製造販売会社の代表を務めた経緯やがん克服経験から、医食同源を目指した食生活を推奨している。「DEAN & DELUCA」キッチンスタッフ、「リストランテアロマクラシコ」キッチンスタッフを経て、イタリアフィレンツェの料理研究家に師事し、現在も厨房に立ちつつ、会費制食事会「プライベートダイニングRoom A’s Tokyo」、料理教室「Class A’s Kitchen」、出張料理「A’s Kitchen」を主宰。食材・調理器具と波動を合わせた調理、化学調味料を使わない優しい味にはファンが多い。2018年4月よりELLEgourmetフードクリエイターメンバー。