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ドイツ料理といえば、ボリューム満点の肉料理というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はヨーロッパの中でも最もベジタリアンが多い国のひとつです。10人に1人はベジタリアンという統計もあるほどです。首都ベルリンでは、どんなレストランに入っても必ず1品はベジタリアンが食べられるメニューが用意されています。
また、ビオ(無添加)のものを専門に取り扱うスーパーマーケットも多く存在し、ベジタリアン専用のソーセージ、ハンバーグやオーガニック大豆を使用したチーズまで販売されています。都会では屋上やバルコニーを使った家庭菜園も人気です。また、最近傾向としてはグループで郊外に畑を借りて菜園をつくる「Schrebergarten」(シュレーバーガルテン)も若者を中心に広がっています。
以前、記事でも紹介しましたがドイツで人気のケバブにもベジタリアンメニューがあります。その中でも特に人気なのが2006年にオープンした「Mustafa’s Gemuse Kebap」です。観光客はこちらの野菜ケバブを求めて空港から直行します。世界中のひとたちが野菜ケバブのために長い行列を作ります。ドイツでここまでベジタリアンが増えた理由としては、ドイツは伝統的に肉を中心としたカロリーの高い料理が多く、肉体労働をしないオフィスワーカーがベジタリアンに移行したと考えられます。
ベジタリアン用のスイーツも充実しているドイツ。その中でもおすすめなのが、エネルギーボールと呼ばれる団子のようなお菓子です。このお菓子は、ナッツやナツメヤシをつぶして、小さいボールにしてゴマでコーティングしたお菓子です。低カロリーですが非常に甘くて、中にはナッツ(アーモンド)やドライフルーツを入れることもあります。また、スイーツつながりでベルリンを訪れた際には必ず訪れて欲しい穴場のカフェ「Anna Blume」の裏メニューでもあるミルクを入れた甘いライスケーキもおすすめです。こちらはドイツのベジタリアン事情とは全く関係ないですが(汗)。
今回はドイツ大使館アシスタント・アタッシェのヨハンナ・アントゥーバーさんにお話をお聞き致しました。
※掲載情報は 2018/10/15 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ドイツ連邦共和国大使館
駐日ドイツ連邦共和国大使館は、日本におけるドイツ政府を代表する機関です。ヨーロッパの中心に位置しているドイツと日本は、去る2011年、外交関係を樹立してから150周年という節目を迎えました。そして、今後も互いに両国が協力し合いながら、現在の友好関係を保ち、またより深めながら手を取り合って未来へ向かっていこうという思いをこめ、「ドイツと日本-ともに未来へ」というモットーの下、日本の皆さんにより深く、広く、ドイツを知ってもらうべく、様々な形で活動を行っています。こちらのサイトでは、ドイツの伝統や郷土・食文化についてお伝えします。