カレーおでん
錦華牛雑
マカオの繁華街を歩いていると、ふと、香ばしいスパイシーな香りに気がつくことがあります。それが、マカオを代表するB級グルメのひとつ「カレーおでん」です。マカオでは、ランチやおやつに重宝されている「カレーおでん」、暑さ寒さに関係なく一年を通して食べられる人気のストリートフードです。
中でも、「カレーおでん」の聖地とも言えるのが、セナド広場裏側にある小道。ここには、「カレーおでん」のお店が軒を連ねています。
店先には新鮮な野菜、そして魚を使った練り物やホルモンなど多彩な「具」が並べられています。その奥には、カレーの香り漂うスープが……。この複雑なスパイスが絡み合った食欲を搔き立てる美味しそうな香りについつい引き込まれてしまいます。
大航海時代に各寄港地から持ち込まれたスパイスが、現在のマカオのローカルフードにも大きな影響を与えその味が根付いているなんて、個性豊かなマカオの食文化を感じさせてくれます。
さまざまな具材の中から好きなものを選ぶと、元気な店員さんが食べやすい大きさに整え、カレースープの中に次々と入れていきます。とろみの付いたカレースープの中で、あっという間に黄色く染まっていく具材。歯ごたえや、味の染み具合など、煮込み具合を見極めながら、絶妙なタイミングで取り上げてくれます。
フィッシュボールなど、日本のおでんと似た魚を使った練り物もありますが、マカオの「カレーおでん」の特徴的な具材のひとつに牛ホルモンがあります。ハチノスやセンマイなどちょっと見た目のインパクトもあるのですが、食べてみるととってもやわらかくて、うまみたっぷり。カレーのスパイシーなスープと合う!これは、クセになる味わいです。
好みの具を選んでその場で作ってくれる「カレーおでん」。一度食べると忘れられないスパイシーな味わいは、マカオに行ったら絶対食べていただきたい極旨ローカルフードです。
錦華牛雑
※掲載情報は 2018/10/08 時点のものとなります。
政府観光局
マカオ政府観光局
ヨーロッパとアジアの文化が融合した独特の雰囲気を持つ都市、マカオ。
大航海時代にポルトガル人が途上の寄港地から持ち込んだ食材やスパイスと地元の料理を融合して作られたマカオ料理、本格的なポルトガル料理や広東料理を始め各式の中国料理まで多彩な食文化が揃っています。
2017年10月には、そのユニークな食文化が評価され、『ユネスコ創造都市ネットワーク』食文化都市に認定されました。
ミシュラン星付きレストランからローカルフード、エッグタルトに代表されるスイーツまでバラエティに富んだグルメが楽しめる「ガストロノミー・シティ」マカオの情報をお届けします。