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皆さんは普段から、海苔を食べてますか?
わたしは大の海苔好きで、いまでも炊きたての白いご飯に海苔を軽やかに乗せ、お箸でご飯を軽くつまむように包んで食べる!
これぞ、わたくしの海苔の食べ方の極意です。
このシンプルな食べ方は、今も昔も変わらず。
私は九州は佐賀県生まれ。。育ったのは有明とは違いますが、有明海の海苔と言えば、いまや知らない人はいない全国レベルの美味しい海苔です。
中でも有明の極上の海苔は全国の寿司屋でも、好んで使われるほどの美味しさを持ち合わせています。
幼い頃、家族で囲むテーブルには必ずや大きい瓶に入った、いわゆる味がついた味つけ海苔が用意され、今と同じようにご飯に乗せて同様にくるんで食べてました。
大好物になったのは、味の記憶として、カラダが美味しさを覚えているから。
小さく長方形にカットされ小袋に入って、食べきりタイプの海苔はおかず感覚で、とにかくよく食べました。
海苔は幼い自分にとって日常食化されて毎日の食卓にはかかせないものでした。
海苔好きのわたしとしては、素晴らしい出逢いがありました。
こちらオレンジの缶は、嘉永2年創業の老舗「山本海苔店」の海苔です。
実は、東京に出て来た80年代初期に出逢っていました。
瓶ではないですが、このオレンジの缶を見た瞬間、あの時食べたあの味は記憶に鮮明に蘇ってきました。
ご縁あって、山本海苔店さんとのコラボレーションが実現。「インスタ映え」をテーマに開催したイベント、試食会でした。
専務取締役の山本貴大さんとのトークセッションから始まり、海苔の歴史、隠された海苔の魅力や栄養的なことまで、詳しく聞けることが出来ました。
今や一般的になった味つけ海苔ですが、お話を聞くと味つけ海苔を最初に作ったのが、山本海苔店だと。
明治2年、明治天皇の京都還幸のお土産のご下命を受けて創案されたのが、味つけ海苔。これをきっかけに、宮内庁御用達の栄を賜ったそうです。
味つけ海苔のパイオニア的存在です。
イベントでは、デモンストレーション、そして試食の流れで、海苔の美味しさ、魅力をお伝えしました。
まずは、焼きたての海苔を味わっていただきました。
海苔の食べ比べ、量販店で売っている海苔と、業務用の海苔、 そして「山本海苔店」の焼きたて海苔の食べ比べです。
焼き立ての海苔は、パリパリ感と香ばしさがあり、見た目ではわからない美味しさがあります。家庭ではトースターでさっと炙るだけでも違います。
デモンストレーションでは、一枚海苔にごま油を塗り、バーナーでさっと炙って焼き立てをちぎって韓国風のサラダに添えました。
お客様に喜んでいただいたのはインスタ映えした、海苔のカラフル巻き。
ピーラーを使って、きゅうりを縦に薄くスライスにして、カラフル野菜と味つけ海苔を巻いたものです。きゅうりのフレッシュ感と海苔の味がマッチ。
中に挟んだチーズディップには、クリームチーズ、マヨネーズ、ガーリックパウダーが入っており、スパイシーな味つけ。さらにシソとディルをアクセントに。
歓声があがったのが、大判のスペシャルな海苔と特製のグリーン色のディップとツナのパテを使ったスクエア型のビッグなサンドイッチ。
仕上がりの豪快さと美しさは、皆さんのハートを虜にしたかも……?
いつも大切にしてることですが、料理はクリエイティブな発想力が必要だということ。
これまで、白いご飯に海苔。
これは、わたしにとって、これからも定番中の定番。
今回のイベントを通して、海苔は色んな食材と相性が良いということも発見。新たな魅力を感じました。
是非、毎日のおうちごはんに海苔を積極的に取り入れていただきたいものです。
んっ?原稿を書いていると炊きたての白いご飯と缶に入った海苔が恋しくなりました……(笑)。
何かと忙しい今の時代にこそ、手軽にいただける海苔は、毎日の生活に重宝する食材だと確信しました。
毎日の生活に、毎日の食卓に、もっと海苔を取り入れませんか?
※掲載情報は 2018/09/14 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードスタイリスト
マロン
大阪あべの辻調理師専門学校を卒業し、料理研究家、インテリアスタイリストのアシスタントを経験後、1983年に日本でのフードスタイリスト第1号として独立。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、新聞、広告、イベント、講演会など、あらゆるメディアを通して美味しい料理、料理の楽しさを提案し続けている。経験を生かして、調理器具の開発にも取り組み、現在発売中の「マロンパン24cm」が人気を集めている。レストランのシェフでも、料理研究家でもない、食のエンターテイナーとしてダイナミックに躍進中。長崎県に生まれ、佐賀県唐津で育ち、東京をこよなく愛すも、故郷や地方の食材、料理を紹介。唐津大使を拝命、首都圏と故郷唐津を繋ぐ、お仕事を思索中。活躍は国内にとどまらず、海外、アジア各国でも料理教室を主宰。また、料理以外の、歌でも活躍中。