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バーボンの樽香を纏った琥珀色の甘美なシロップ
メープルシロップが好きで、お料理の隠し味に忍ばせることがあります。白砂糖に比べてナチュラルな優しい甘さと少しのとろみがソースなどに混ぜやすくて好きなのですが、色々探しているうちにこれは！と思う一本に出合いました。
ノーブルハンドクラフテッドの「トニック01 バレルエイジド」です。
人並み外れた味覚を持つ、アメリカの有名な食材ハンターのタイラー・グレイ氏がトップシェフたちと共に作り上げたアルチザンメープルシロップです。
私がまず目を惹かれたのはユニークで可愛らしいデザインです。ひとつひとつ手仕事でワックスコーティングされているのでキャップ部分の表情がみな違っていてどれにしようか悩んでしまいます。このボトルデザインもタイラー氏が手がけているそうです。棚にしまわずにそのまま飾っておきたくなるビジュアルです。
バレルエイジドの名の通り、ニューヨークで禁酒法以来最古の蒸留酒製造所である「タットヒルタウンディスティーラー」のバーボン樽の中で6ヶ月から9ヶ月熟成されています。キャップを開けて香りを嗅ぐとウイスキーの芳醇な香りが漂います。
味は甘ったるい感じではなく、黒蜜を思わせるようなコクとスッと消えるキレイな甘さです。
メープルシロップといえばパンケーキに欠かせない存在ですが、このバレルエイジドももちろん最高に相性が良いです。いつものパンケーキが格段にレベルアップします。さらにこの香りを活かすためにベーコンをカリッとソテーしてパンケーキに添えるのがオススメです。ベーコンの薫香と塩気がバーボンの香りによく合い、ただのスイーツではない深みのあるひと皿に変身します。
パンケーキ以外にも豚肉のソテーのソースや金目鯛の煮付けなどに少し加えると香りが加わって華やかな仕上がりになります。また、洋梨やバナナをさっと焼いたものに添えたり少しだけオーブンで焼き目をつけた白カビチーズにかけたりするのも美味しいです。焦がしたものや香ばしい風味に相性が良いのだと思います。
今回ご紹介している01バレルエイジドの他にも数種類ラインナップがありますので、色々と試してみるのも楽しいかと思います。
アメリカの高級ホテルやレストランでも数多く使われているというのも納得のメープルシロップ。使っているうちに新しいレシピが浮かんだりアイデアが湧いてくるような調味料はそれだけの力があるものなのだと思い知らされます。いつもの料理にはもちろん、この香りと甘さで新しい楽しみ方を見つけてみてください。
※掲載情報は 2018/08/08 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードコーディネーター/タイ料理研究家/漢方スタイリスト
両角舞
料理人として10年間修行後、料理研究家兼フードコーディネーターに転身。「めざましテレビ」のコーディネーターを5年間務めた他、銀座で料理教室を主催。タイのハジャイ、バンコクでのレストラン立ち上げに関わり、メニュー考案、調理に携わる。現地での生活経験を活かし現在はタイ料理研究家としても活躍中。Web、雑誌、広告、書籍などの料理制作やレシピ開発、スタイリングを多数手がける。
著書に『塩ヨーグルト完全使いこなしレシピ80』(世界文化社)、『バズ飯』(ブティック社)がある。
