とんこつラーメン、もつ鍋、明太子。ほとんどの人がいくつも名物の名を挙げられる福岡は、全国的にも食レベルが高いことで知られています。スイーツも例外ではありません。今回は数あるスイーツの中からチーズケーキにフォーカスし、名店の逸品をお届けします濃厚からさっぱりまでさまざまなタイプが揃っていますので、好きなタイプ目掛けて行くもよし、食べ比べめぐりをしてもよし。その実力のほどを確かめてみてはいかがでしょう。

福岡市の警固交差点にあるチーズケーキ専門店『KAKA（カカ）』。ショーケースに並ぶのは、4種のチーズをブレンドし、コクと酸味をプラスした看板メニュー「KAKA」をはじめとして、チョコバナナ、ホワイトチョコ、アールグレイ、季節のフルーツなどのケーキ。もちろん全部、チーズケーキです。スイーツとしてだけではなく、ワインのお供に、気の利いた大人の手土産にと、たくさんのシーンに重宝する一品です。

昭和43年に長崎県佐世保市で開店し、福岡では博多駅マイングにお店を構える洋菓子店『赤い風船』。九州では“赤い風船といえばチーズケーキ”といわれるほど有名ですが、福岡土産に選ぶなら「博多いちごフロマージュ」がオススメ。福岡産のいちご・博多あまおうを使い、あまおうのコンフィチュールとフリーズドライのいちごをクリームチーズとマスカルポーネのフロマージュムースに合わせて、ベイクドチーズケーキの上に乗せています。

博多駅から近い『ハイアット リージェンシー 福岡』は、世界的ホテルブランド“ハイアット”のホテル。ロビーが特徴的で、高さ42メートルの円形の吹き抜けを見上げると黄金に輝くピラミッドが望めます。そんな特徴をモチーフにしたイメージしたのが「ピラミッド」。酸味のあるフランボワーズジュレをあわせたレアチーズケーキは、と爽やかな夏ののような味わいだけでなく、なんだかパワーをもらえそうなビジュアルにも注目です。

九州・福岡の代表的デラックスホテルで、2016年4月に開業20周年を迎えた『グランド ハイアット 福岡』。そのアニバーサリーイヤーのクリスマスケーキとして誕生したのが、チーズケーキ「トロワ・エフ」です。フォアグラにリンゴを合わせたクリームと、ドライフルーツの赤ワインコンポートが絶妙なフロマージュスイーツ。フォアグラを使うという枠にとらわれない斬新なケーキが、素敵な時間も演出してくれるでしょう。

福岡市・大手門にあるフレンチの名店『GEORGES MARCEAU（ジョルジュ・マルソー）』。2015年に福岡・天神南エリアにパティスリー部門を開業し、レストラン同様にフランスの伝統をベースとした驚きのあるスイーツを提供しています。そのひとつが「チーズケーキ・フォンデュ」です。“スフレとも違うとろけるようになめらかな食感に焼き上げた、今までにないチーズケーキ”とお店で紹介されている通り、とにかく新感覚の食感を楽しんで。

福岡県福岡市の地下鉄七隈線六本松駅から、歩くこと約4分。福岡のスイーツ通に圧倒的支持をされるパティスリーが『Patisserie Kenny（パティスリー　ケニー）』です。フードジャーナリストのはんつ遠藤さんのイチオシは「ベイクドチーズ」。ちょっぴり酸味を効かせて、しっとりと焼き上げたチーズケーキです。滑らかな口あたりが良く甘さも控えめで、食べ終わった瞬間にもうひとつ味わいたくなるほどなのだとか。

福岡に移り住んだスイーツプランナーの山口真理さんが、数々のスイーツの中でも上位というくらい好きになったというスイーツが「おいもっち」です。鹿児島と宮崎産のさつまいもにフランス産のクリームチーズをのせたシンプルなおやつです。ほくほくのさつまいもの甘みにさらりとクリームチーズが良く合い、いくつ食べても食べ飽きない、どこか懐かしくほっとするスイーツです。