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記事詳細
ジントニックなどのカクテルでベースとなるお酒・ジン。麦やトウモロコシなどの穀物を原料に、“ジュニパーベリー”を含む多彩なボタニカル(植物)を加えて再蒸溜することで、個性的なフレーバーを生み出す蒸留酒のこと。イギリスやオランダが主な生産国ですが、小規模の蒸留所で造られるクラフトジンが世界的ブームとなっていて、個性豊かなジンが楽しまれています。今回はその一部をご紹介しましょう。
スタイリッシュなパッケージに包まれた、フィンランド産ライ麦ベースの「ジン」
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フィンランドでは、蒸留酒の中ではウォッカが最も多く飲まれていますが、最近では首都ヘルシンキを中心にウォッカ以外の蒸留酒が注目を集めています。注目度を上げているひとつが、5人の若者が2014年から蒸留を始めた『キュロディスティラリー』社のジン「ナプエ」と「コスクエ」です。ライ麦をベースにし、12種類のドライ・ボタニカル、4種類のフェレッシュなボタニカルが混ざりあう、ユニークなローカルフレイバーが楽しめます。
18種類のボタニカルが生み出す繊細で深い香り! やさしく上品な「ジークフリート」
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ジンの特徴的な香りとなるジュニパー(セイヨウネズ)の実。そのジュニパーはドイツではおなじみの食材。昔から胸やけの時にお茶として、ザワークラウトの味付けにも使われてきました。ドイツのボンで作られている「ジークフリート」は、とてもやさしく上品でしっかりと存在感がある味わい。アルコールの強さをあまり感じさせず、さらりとしていてほのかに甘味があります。まずはストレートで味わってみてください。
ドライなのにスムーズ! ブドウから造られる珍しいドイツのジン「SANTAMANIA」
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スペインのIT起業家が手がけたという「SANTAMANIA LONDON DRY GIN」。穀物ではなくブドウから造った蒸留酒を使い、樽熟成もするというちょっと珍しいタイプ。樽熟成で少し色付いた様子からブランデーと思われがちですが、ジュニパーベリーのしっかり効いた紛れもないジンは、かなりドライな割に不思議なほどスムーズな飲み口。ジンの定番の味わいをぶち壊すことはなく、オリジナルな味わいもしっかり楽しめる一本です。
岐阜の山奥にある蒸留所! わさびが香る季節の味わいも登場する「アルケミエ」
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アブサン(ヨーロッパで飲まれる蒸留酒)の聖地ともいえるフランスとスイスの山岳地帯と地形が似ているという岐阜県郡上市の地形に惚れ込んで、沖縄から移住して一人で蒸留所を開いた『辰巳蒸留所』のジン「アルケミエ」。ボタニカルはジュニパーベリーのみというレギュラージンのほか、その時々の季節を感じさせる風味のジンも登場します。中には開けた瞬間、わさびの風味がふわっと漂うものも。
ジン好きにはたまらない!英国と京都の伝統を融合させたプレミアムクラフトジン
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京都らしい土地の味がするクラフトジンを造りたいと、イギリス出身のデービッド・クロールさんが創業した『京都蒸溜所』。そこで造られる「季の美」は、お米からつくるスピリッツと、ボタニカルには玉露や柚子、檜、山椒など日本ならではの素材を積極的に取り入れ、伏見の柔らかくきめ細やかな伏流水で作ったジャパニーズクラフトジン。ロンドンドライスタイルに和のエッセンスが加わった、唯一無二の味わいが楽しめます。
清々しい森林のような香りと柑橘系のフルーティーな香りが楽しめる「KOZUE」
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日本酒、梅酒、焼酎などの酒類を中心に製造している和歌山県の『中野BC』。2017年に初めて和歌山の食材を使ったクラフトジン「槙-KOZUE-」が誕生しました。ジュニパーベリーの代わりに波長の似た香りのする、世界遺産にも登録されている高野山に多く生えている針葉樹“高野槙(こうやまき)”を使用。また、温州みかん、レモン、山椒も使われ、清々しい森林のような香りと柑橘系のフルーティーな香りが楽しめるお酒です。
※掲載情報は 2018/07/16 時点のものとなります。
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