ここ数年1月になると、様々なメディアで取り上げられている「ガレット・デ・ロワ」。元々はフランスの伝統菓子で、フランスではこれを食べなければ1年がスタートしないといわれるほど、新しい年が明けると、一斉に街のお菓子屋さんでガレット・デ・ロワが販売されます。サクサクのパイ生地の中に、フランジパンヌと呼ばれるアーモンドクリームが入っているものが一般的です。

クリスマスから数えて12日後の1月6日の公現祭(エピフィニー)に食べるものですが、ここ最近は、クリスマス後の第1日曜日から1月中ずっと食べられているみたいです。このガレット・デ・ロワの中には小さい陶器やおもちゃなどが入っていて、切り分けられた中にそれが入っていると、付属の王冠をかぶって1日王様になっていいという権利がもらえ、その幸せは1年間続くという日本で言う「おみくじ」に近い要素もあります。

今回は様々なキュレーターが紹介する定番物から一味違う関東で買えるガレット・デ・ロワをご紹介します！商品の中には、もう販売を終了しているところもあるので、まだ購入できるかは確認してくださいね！

フランス菓子・料理研究家の大森由美子さんが紹介するガレット・デ・ロワは、2014年にクラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ主催のコンテストで1位に輝いた池尻大橋に店舗を構える「ラ・テール」の濱田シェフの作品。生地とクリームのバランス、焼き色とガレット・デ・ロワに求めるものが高いバランスで保たれたこの作品は、残念ながら今年分は既に販売終了となっておりますので、気になる方は来年トライです！

豊洲の「パティスリーSAKURA」シェフ・パティシエの森大祐さんがお勧めするガレッド・デ・ロワは、南大沢に店舗を構える「パティスリー メゾンドゥース」の伊藤シェフがつくる作品。森さん曰く「ガレッド・デ・ロワはとてもシンプルなお菓子。だからパティシエの技術と個性がでる」。森さんが伊藤シェフのガレット・デ・ロワが気に入っているところは、粉を2種類使って生地を作ったり、切れ込み(レイエ)がオリジナルだったりというこだわりの強さ。伊藤シェフが作るガレット・デ・ロワは2012年に開催された、クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ主催のコンテストで1位を受賞しています。こちらは、1月末まで購入が可能とのことですので、気になる方は足を運ばれてみてはいかがですか？

ご自身のお店でも、アントルメグラッセのガレッド・デ・ロワを作られている、「Glaciel表参道店(グラッシェル)」シェフグラシエ・シェフパティシエの江森宏之さんが紹介するのは、浦和にお店を構える「アカシエ」の興野オーナーシェフが作り出す作品。パイのほろほろ感、アーモンドクリームの食感はもちろんのこと、ビジュアル的な完成度が素晴らしいというこのガレット・デ・ロワは1月末まで購入可能らしいので、気になる方は是非ご確認を！

恵比寿の「パティスリー レザネフォール」を構える菊地シェフがお勧めするのは、麹町に店舗を構える「ラトリエ・デ・シマ」の島田シェフが作り出すガレット・デ・ロワ。菊池シェフも「ガレット・デ・ロワはシンプルな分、作り手の技術と個性がでるお菓子」だとのことなので、いろんなガレット・デ・ロワを試して、自分に合うものを見つけるというのも楽しいですね！1月末までの販売予定とのことなので、気になった方はお早めに！

ブロガー、ライター、フォトグラファーのkyahさんが紹介するのは、「Glaciel表参道店(グラッシェル)」の江森シェフが作るアントルメグラッセのガレット・デ・ロワ。つまりアイスクリームが入っているガレット・デ・ロワ。フランス伝統菓子にひねりを加えたこの作品は、ガレット・デ・ロワの新しい可能性を感じさせる逸品です。自分用にはもちろん、ホームパーティ等でもインパクトを与えられますよね。販売は1月末までとのことなので、新しいガレット・デ・ロワが気になった方は、お早めにご確認を！