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日本一の芋煮会まである山形名物の「芋煮」
全国各地にその土地の食文化の慣習みたいなものがあって、なぜか超盛り上がったりします。そのうちのひとつが山形の「芋煮」です。正確にいえば、東北地方(青森を除く)では「芋煮」が人気で、秋にもなれば河川敷に集まって、お花見ならぬ「芋煮会」が開催されるのがメジャーだったりします。
中でも山形市は最上級の盛り上がり。毎年9月には「日本一の芋煮会フェスティバル」が開催されます。なんせ鍋の大きさは直径6m。その中で長ねぎ、こんにゃく、里芋、山形牛の牛肉が煮込まれるわけですが、鍋が大きすぎるので、混ぜるのはマーガリンやバターを潤滑油の代わりに用いた新車の大型重機のバックホー(いわゆるショベルカーみたいなもの)。スケールが違いすぎです。
かつお風味でほんのり甘めな汁もGOOD
そんな「芋煮」はもちろん家庭でも人気なのですが、食材を集めてじっくり煮込むのはちょっと面倒。でも最近はおいしいレトルト商品が出回っています。中でも私のイチオシが株式会社カム・ネットの「いも煮(醤油味)」です。だだちゃ豆やさくらんぼなど山形の特産品や業務用食材を卸売販売する鶴岡市の会社の商品で、山形県産牛を使用。里芋、長ねぎ、ごぼう、こんにゃく、油あげといった他の食材も国産100%です。他にも様々なこだわりがあって、汁の味付けもGOOD。かつお風味で全体的に和風というか、爽やかな仕上がり。ほんの少し甘めに仕上げているのも、後を引くおいしさになっています。里芋は適度な柔らかさなのですが、崩れるほどではなくて、しっとりとした感じなのもいいですね。さらに分量も1~2名分と小ぶりなのも、ちょこっと味わうのにうってつけ。レトルトなので常備出来て超便利です。
※掲載情報は 2018/05/31 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。