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食料自給率の低い日本において、みかんは数少ない100%を満たす食品のひとつということをご存知でしょうか。一般的に「温州みかん」と呼ばれるみかんだけでも国内で100品種以上が栽培され、それ以外の柑橘類では80種以上が生産されています。世界でも稀に見る柑橘王国の日本。一口に「みかんゼリー」と言っても、その味わいは実にバラエティに富んでいます。今回はそんなめくるめく「みかんゼリー」の世界を少しだけお届けします!
品種ごとの味わいを食べ比べ! 愛媛産柑橘を手軽に楽しめる「ハンディゼリー」
愛媛県の名産であるみかんを様々な形で楽しめる『10FACTORY』。フードアナリストの西岡麻央さんのイチオシは、持ち運びもしやすく片手で楽しむことができる手軽さが魅力の「ハンディーゼリー」。濃い色味と強い甘味が特徴の「温州みかん」のほか、独特の甘い香りとコクのある強い甘みの「ポンカン」や、まろやかな酸味の「不知火」など、品種ごとの味わいが楽しめます。松山本店と道後店のほか、GINZA SIXの地下2階にもあります。
田村みかんがまるごと3つ! 濃厚なみかんとのバランスが絶妙なさっぱりゼリー
なんとゼリーの中にみかんが3つも入っているというみかん好きには嬉しすぎる一品が、『小南農園』による田村みかんを使用した「田村みかんまるごとゼリー」。その名の通り、皮を剥いたみかんがゴロ!ゴロ!ゴロ!と3つ入っています。目を疑うほど豪華なゼリーは、みかん一筋で120年の歴史を刻んでいるみかん農園だからできること。さっぱりとした風味のゼリーに、甘くて濃厚なみかんのコントラストは感動ものです。
みかん以上にみかんを感じる!ジュースを使った果汁滴る「蒲郡みかんの雫」
高級みかんとして知られる愛知県の“蒲郡みかん”のジュースを使ったゼリーをご紹介しましょう。みかんゼリーというと大体想像ができる、とほとんどの方が思うと思いますが、こちらは今までに味わったことのない、ジューシーで濃厚なみかんそのもの味が味わえます。今にも果汁がゼリーからこぼれそうな、つややかで透明感ある「蒲郡みかんの雫」は、みかんのおいしさを改めて感じられるゼリーです。一度お試しあれ。
国産みかんの季節感を贈り物に! 愛媛のみかん農園が手がける「温州みかんゼリー」
日本有数のみかんの産地、愛媛県で50年以上続く柑橘を栽培している『石丸農園』では、19種類もの柑橘を季節によってさまざまなスイーツに仕上げています。ゼリーでは、外国産のオレンジとは違う日本のみかん独特の優しい甘さが味わえる「温州みかんゼリー」や、つぶつぶした果肉たっぷりのゼリーと果汁が透明のパックに入っている「デコポンゼリー」があり、どちらも甘すぎずナチュラルなフレッシュ感が味わえます。
プルプル&もちもち! 酸味と甘みが口いっぱいに広がる「オレンジゼリー」
30年前に京都中央市場の荷受業者が金閣寺近くにオープンさせたフルーツパーラー「クリケット」。フルーツサンドやパフェなど、おいしい果物をもっと食べてほしいという想いのつまったメニューの中でも、一番人気が「フルーツゼリー」です。グレープフルーツ、レモンと並び、人気を集める「オレンジゼリー」は、糖度の高いオレンジを使用した贅沢な一品。食べた瞬間にオレンジの甘みが口いっぱいに広がります。
まさに今食べるべき一品! 超シンプルな原材料で作られる京都・老松「夏柑糖」
毎年4月1日から製造開始されるのが、京都『老松』の「夏柑糖」です。夏みかんの季節が来ると仕込みが始まる、その年の夏みかんの収穫次第という売り切れ必至の季節の香りの夏甘味は、戦後間もなく甘いお菓子が足りなかった頃に庭にあった夏みかんを使ってお客様に出したのが始まり。夏みかん、寒天、砂糖のみというシンプルな原料だからこそ、きめ細かい舌触りとキリリと引き締まるさわやかな酸味が実現します。
11月~3月の限定! 大正時代から続く『村上開新堂』の有田みかんゼリー
最後にご紹介したいのが、食べられるのは少し先となる、11月~3月までの季節限定品。京都の寺町二条で明治40年に創業した『村上開新堂』。ロシアケーキやダックワーズが有名なお店ですが、大正時代から人気を集め続けているのが紀州の有田みかんを使った「好事福廬(こうずぶくろ)」です。薄い皮を残してくり抜かれたみかんに入ったゼリーは、口に含むとみかんのほんのりした酸味と甘みが果汁のようにじゅわ~と溢れだします。
※掲載情報は 2018/05/05 時点のものとなります。
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