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スパイスとナッツと塩の黄金比率
話題の「エジプト塩」って、いったいどんな調味料なのかしら?
その名前を聞いた時から、漠然と興味を持っていたのですが、先日、知り合いの方から教えてもらった“たかはしよしこ”さんの「エジプト塩」。
香辛料やハーブと塩を組み合わせた「シーズニングソルト」は一般的になりましたが、この「エジプト塩」の特徴はなんといっても、ローストしたクラッシュナッツが入っているところ。つまり、クミンやコリアンダーなどの“スパイス”と、ごろごろと荒く砕かれたアーモンドやピスタチオなどの“ナッツ”を合わせたものに天然塩が組み合わされてできたのが、「エジプト塩」。 「これを食べるとエジプトにトリップできるような味だから」と名付けられたという愉快なエピソードも素敵です。
複雑な風味と味わいにまろやかな天然塩が加わり、料理のアクセントに最適。「野菜をたくさん食べられる調味料」というコンセプトで作られたということもあり、サラダにひと振りするだけで、エキゾチックな香りが加わり、食感にも変化がついて、美味しい!あっという間に食べ終わってしまいます。
例えば、カレーで使われる「ガラムマサラ」に必ず入っている “クミン”はエジプト原産のスパイス。私のご紹介しているアラブ料理でもよく使いますが、使用量を注意しないと香りが強すぎてしまいます。この「エジプト塩」では、そのクミンの配合も絶妙。肉料理はもちろん、その独特の香りは野菜の風味とも良く合います。
たかはしよしこさんの「エジプト塩」はそれぞれの香辛料が主張しすぎず上手く共存していて、さらにナッツの食感の違いや風味が複雑に絡まって、奥行きを感じさせる味に仕上がっています。味のバランス感覚がすばらしく、グリルしたり茹でた野菜に振りかけるだけで、とても満足度の高いひと皿に仕上げてくれるんです。私はご飯にちりめんじゃこをのせてこの「エジプト塩」を振りかけるのにもハマってしまいました。 なぜか和の食材にもマッチしてしまう不思議な魅力。この「エジプト塩」に魅せられた人がレシピを次々と考案していて、意外な料理との組み合わせもWEB 上で見られるので、とても刺激的です。
3月に出版されたエジプト塩の魅力が満載のたかはしさんの著書「エジプト塩の本」もとても楽しい一冊です。
たかはしさんの味を参考に、アレンジを加えたオリジナル「エジプト塩」を手作りしてみるのも、面白いかもしれません。ひと皿を彩る不思議な万能調味料「エジプト塩」、ぜひ試してみてください。
※掲載情報は 2018/05/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
Takako'sKitchen主宰
二階堂多香子
子供時代から料理が大好き。初めてのフルコースディナー作りの経験は 10歳の時。家族の喜ぶ姿が嬉しく、料理を通じ人を笑顔にできる、という発見に心躍らせました。
大学卒業後、フランスでの料理遊学を経験し自宅での料理教室をスタート。結婚後は料理教室やケータリングの仕事に励みました。1990年に夫の海外赴任に伴い初めて在外生活をオーストラリアで送ったのを皮切りにブルガリア、イラン、アメリカ(ニューヨーク) 、クゥエート、スイス の6カ国、通算18年間を海外過ごしたことになります。その間夫の勤務の 都合でまとまって東京にいる間には料理教室を継続し今に至りました。
2016年、スイスからの帰国を機に満を持して下北沢の自宅キッチンにて 料理教室、Takako's Kitchen を立ち上げました。 長い在外勤務の間に経験した豊富なおもてなしのノウハウ、各国で覚えた味、世界中の友人達から習ったレシピの数々、そして材料の違うどんな場所でもどんなキッチンでも同じように美味しい味を生み出してきた臨機応変の合理的な調理をお伝えしています。