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サクサクのパイに濃厚なクリームを詰めたピュイダムールは出来たてが最高に美味しい!注文してから組み立てて下さる絶品を!
私の最愛のフランス菓子のひとつがピュイダムール。18世紀後半に考案されたそうで、フィユタージュの皮に、イタリアンメレンゲを混ぜたクレームパティシエールを詰めて表面をカラメル状に焼く、というシンプルなお菓子ですが、サクサクの生地と濃厚なクリームにカリカリしたキャラメリゼ部分が合わさって、超絶に美味しい一品です。一番最初の出会いは20年ほど前、パリに留学していた妹を訪ねた時。当時妹は老舗お菓子屋さんの『ストレー』さんの近所に住んでいました。
1個ずつ気軽にも買えるお菓子のなかでも、あまり日本では見かけたことのなかったピュイダムールが飛ぶように売れているので私たちも一つずつ頂いて、ローカルの方を見習ってその場でパクっと一口。もう! 美味しいいい~の一言! その日以来、お店の前を通る度に買い食いしたのは言うまでもありません。日本に帰ってからもピュイダムールを探したのですが、なかなか見つからず。友人のパティシエさんに伺うと、作り置きすると湿気てしまうので、販売には向かないとのこと。残念に思いながらもしばらく経つうちにピュイダムールのことも忘れてしまっていました。
ところが、再びの嬉しい出会いがご近所の京橋エドグランに出店された『トシ・ヨロイヅカ』さん。なんとこちらは注文次第、厨房で組み立てて作って下さるのです! 10分ほど待っているとキャラメリゼ仕立てのカリッカリのピュイダムールが登場。ご近所であれば大急ぎで持ち帰ってもよいでのすが、おすすめはやはり出来たてを頂くことなので、併設のカフェで『猿田彦珈琲』の美味しいコーヒーとともに召し上がってみてください。サックサクのパイと濃厚なクリームにほんのり苦みがあってカリカリのカラメルが悶絶級の美味しさです。美味しい時間が短い儚い幸せが愛の泉なのでしょうか?などと思いながら、今日も買いに走ります。
※掲載情報は 2018/04/14 時点のものとなります。
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キュレーター情報
田中伶子クッキングスクール校長
中村奈津子
日本女子大学食物学科卒業後、全日本司厨士協会に就職。ニューヨークのニュースクール、フィレンツェのラ・フォールアカデミー、香港鴻星料理学院で学ぶ。2006年ニューヨーク駐在時より料理教室「LOVELY TABLE NEW YORK」を主宰。2009年帰国後、実家田中伶子クッキングスクールに勤務。2012年「LOVELY TABLE GINZA」開校。現在もニューヨークを行き来する活動をしている。
PHP研究所発行月刊誌「JAPAN CLOSE-UP」に料理記事連載。光文社「VERY」「女性自身」などに寄稿。BSフジ阿川佐和子氏の「阿川ごはん」レギュラー出演。日本テレビ「ZIP!」定期出演中。
主婦と生活社発行「一生作り続けたいおかず~50年の名門料理教室のベストレシピ150」が2014年本屋レシピ本大賞4位入賞。2014年9月講談社発行「本当に作りたい料理、ぜんぶ。」好評発売中。