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どんどん発売されるイケてるレトルト!その中でカレー界のトレンドは「あいがけ」
『negombo33』という、ちょっとなんだかわからないこの言葉。インドカレーのお店の名前です。
“ネゴンボ”はスリランカにある漁港のある田舎町の名前。“33”はオーナーの山田さんが一発奮起してこの世界に入った、記念すべき年齢の数字なのだそう。
ネゴンボという街に対する思い入れが気になる、一度覚えたら忘れない良き店名だと思っています。
なにはともあれ、山田さんは私のインド料理教室で基礎を学んだご縁のあるおかた。とても勉強家で真面目なかたです。その彼が営むお店がどんどん繁盛し、ついにはレトルトカレーを出したということで、早速頂いてみたわけです。
通常身内を贔屓にするのはどうかな~と思うのですが、今回は本当に美味しいよく完成された商品に仕上がっていましたので、わたくし自信をもって紹介することにしました。
まず、あいがけがトレンドとはいえ、2種類のカレーが入っているのは嬉しいですね。
あれもこれも食べたいのは人情ですから。そして「美味しい組み合わせ」というのも大事です。
もともと山田さんはキーマカレーが得意なのです。
そして今まで、チキンカレーにも様々な工夫をしてきたことを私は知っています。
今回特記したいのはラム用に振りかける花椒が別添えの小袋でついてくること。最終的にふわっと香るマサラに花椒を選び、そして仕上げは食卓でということですね。
チキンについては、このお肉は直火焼きなのだそうです。手がかかっていますね。
商品化した『エスビー食品』さんのサイトでは、監修店『negombo33』について以下のように語られています。
「2009 年に埼玉・西所沢に開店。全国のカレー愛好家が足を運ぶ人気店。『肉とスパイス』へのこだわりが光る研究肌の独創派。」
ふむふむ。その通りですね。
そして山田さんのお店のサイトのコメントには、「しょうがの千切りのトッピング、大葉やパクチー、ピンクペッパーもオススメです」とあります。
これもまた参考になりますね。
「トレンドのカレーを食べたいけれど西所沢はちょっと遠い」「忙しくてなかなか行けない」。そういうときのためのレトルトです。
レトルトなのに美味しいという、賞賛すべき仕上がりなのでやはり「買い」だと思います。
そういえば、私は防災用にレトルトカレーを自宅に買い置いてあるのです。理由は、非常時にこそ味の良いものを選んでホッとしたいに違いない、と思うから。
そうそう、このお店の通販では珍しい南インド珈琲(アイスリキッド)も買えますよ。カレーのあとのシメに最高の組み合わせなので、それも合わせておすすめです。
※掲載情報は 2018/03/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
インドスパイス料理研究家
香取薫
有限会社 食スタイルスタジオ 代表取締役
キッチンスタジオ ペイズリー 主宰。
1985年、ボランティアで訪れたインドでスパイス料理に魅せられ、本格的に研究を始める。さまざまな地方で本場の家庭料理を習う。料理教室は1992年創業、数多くのインド料理店主、講師を輩出。教室にはスリランカ料理とアーユルヴェーダ料理コースも併設。ポリシーは日本の気候や日本人の味覚に合う健康的なスパイス使い。
著書に『5つのスパイスで作れるはじめてのインド家庭料理』(講談社)、『家庭で作れるスリランカのカレーとスパイス料理』(河出書房新社)、『アーユルヴェーダ食事法 理論とレシピ──食事で変わる心と体』(佐藤真紀子共著、径書房)、『『ひとりカレー かんたんレシピ45』(幹書房)、『家庭で作る本格インド料理』(マーブルトロン)、『アーユルヴェーダ・カフェ』(著・上馬塲和夫、料理・香取薫/地球丸)、『うまい、カレー。』(ナツメ社)、『チャラカの食卓 二千年前のインド料理』(伊藤武共著、出帆新社)などがある。
日本アーユルヴェーダ学会 評議員
日本香辛料研究会 会員