異国情緒漂う町として知られる神奈川・横浜の中でも、とくにオシャレなお店が立ち並ぶことで名高い元町エリア。今も昔も変わらず洗練された雰囲気が漂うエリアとして人気を集め続けています。バッグやジュエリーをはじめ、パン屋さんやパティスリーなど職人が集う通りもあり、知っているとちょっと得意な気分になれるようなほかとは一線を画する手土産が必ず見つかるはず。週末におでかけしてみませんか？

美味しいコーヒーを求めて世界中の農園を旅するコーヒーハンターの川島良彰氏のお店『ミカフェート』は、元町仲通リにあります。2015年オープンと比較的新しいお店ながらも、元町の人気店としてその地位を確立しています。優良農園の中の一級畑だけで穫れた最高クラスのコーヒーとのマリアージュに酔いしれたい8種のタルトは、その場で味わうもよし、テイクアウトで持ち帰るもよし。何度訪れても新たな発見のあるお店です。

北は宮城、南は長崎まで全国で親しまれている一大チェーン店の『POMPADOUR（ポンパドウル）』。その一号店は横浜元町で誕生しました。赤い看板が目印のお店では、いつでも気分まで満たされるという方も多いのではないでしょうか。せっかくならば一号店に訪れてみるのも旅の醍醐味です。元町限定という訳ではありませんが、どのお店でも店内の工房で焼き上げる「ホームメイドパイ」は、気取らないお土産にもぴったりです。

元町を代表するフレンチレストラン『霧笛楼（むてきろう）』で人気のお土産「横濱煉瓦（よこはまれんが）」は、横浜の歴史を語るのに欠かせないレンガをモチーフにしたお菓子。横浜の赤レンガ倉庫や洋館を手がけた、フランス人実業家のアルフレッド・ジェラールが好んで使用したレンガは、横浜そのもののイメージとしても定着していきました。しっとりとした口どけの濃厚なフォンダンショコラは、ブランデーがほのかに香ります。

元町は日本人が初めてパンの製造・販売を始めたとされ、“パン発祥の地”とも呼ばれています。元町は今も、スタイリッシュな今風のお店から昔懐かしいスタイルまで、さまざまなパン屋さんが軒を連ねる激戦区として有名です。『ブラフ・ベーカリー』は、ハード系からベーグルまで揃うニューヨークスタイルのパン屋さん。友達への差し入れに選ぶならスマイルマークがかわいいらしい「かぼちゃのメロンパン」はいかがでしょう。

外国居住地や商館などが立ち並び、沢山の外国人が居た1924年に元町で誕生した名店『喜久家』。ヨーロッパ帰りの先代が手がける本場さながらの洋菓子は一躍話題となりました。長く看板として親しまれているのが、不動の人気を誇る「ラムボール」。直径5センチほどもあるボール状のスイーツは、ラム酒をたっぷりしみこませたスポンジをチョコレートでコーティングした大人のためのチョコレート菓子。特別な贈り物にも選ばれています。

日本三大中華街のひとつに数えられる横浜中華街は、元町エリアのお隣。せっかく元町へおでかけするなら、中華街も合わせて楽しんでみてはいかがでしょう。異国情緒漂う街並みにポツンと佇む個性派パン屋さんが『のり蔵』です。雑貨店のような古民家ベーカリーには、常時約50種類のパンが並びます。ハード系のパンは少なく、惣菜パンや菓子パンが充実する中で、しらすや海苔といった和素材を使った人パンが人気です。

開港間もない1884年に横浜中華街で店を構えた、日本で一番古い中国料理店『聘珍樓』では、温かいお茶を飲みながら、点心を楽しむという本場の広東のスタイル「飲茶」が定番。「海老入り蒸し餃子」、「フカヒレ入り餃子」をはじめとした点心は、どれももちもちした皮が特徴で、一切化学調味料は使用せず、どの餃子も素材の味が最大限に引き立つように作られています。持ち帰りや配送も可能ですので、遠方の方へのギフトにも重宝します。