コロンビアと日本の絆を食で表現!山田チカラシェフと大使公邸レシエルシェフの競演

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コロンビアと日本の絆を食で表現する

2018年、コロンビアと日本は修好110周年を迎えます。この節目の年を目前に、両国の絆を食で表現することを目的として、毎年開催している「コロンビア・ガストロノミーウィーク」に和の要素を取り入れる事となりました。

 

そこで今回、ippinのキュレーターで麻布十番にある創作料理「山田チカラ」のオーナシェフ山田チカラシェフをゲストシェフとして大使館にお招きし、大使公邸シェフのレシエル・ゲレロ氏とコラボレーションでフルコースをご用意頂く事となりました。

南米13カ国の大使が集うディナーパーティー

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今回、ゲストとして招かれたのは南米13カ国の大使の皆様です。まずは最初にガブリエル・ドゥケ駐日コロンビア大使よりご挨拶がありました。ラテンアメリカ各国大使は定期的に会合やディナーを開催しますが、南米と日本のフュージョン料理を使ったディナーは今回が初めて。皆様、非常に楽しみにしておられました。

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大使のご挨拶の後、ディナーテーブルに移り、いよいよ晩餐会の始まりです。大使より、山田シェフ、レシエルシェフを皆様にご紹介させて頂きました。山田シェフはスペインの三ツ星レストラン「エル・ブジ」のフェラン・アドリア氏の元で修行を行い、スペインでご自身のレストランも経営しておりました。非常に流暢なスペイン語で各国大使と会話されておりました。

コロンビアの食卓には欠かせないエンパナーダ

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ディナーの一品目は南米の主食ともいえる公邸のレシエルシェフによる「エンパナーダ」をご用意しました。

コロンビアのエンパナダの生地はトウモロコシを湯がいてすり潰し たもので、中身の具は地方によって違い、 バリエーションが多くあります。バジェ・デル・カウカ県のエンパナダには、ジャガイモ、オガオ( タマネギとトマトを炒めたもの)に、炒って砕いたピーナッツと唐辛子が入っていることが特徴です。


ドリンクは、いまや世界中で人気となった「獺祭」の日本酒スパークリングをお楽しみに頂きました。

じゃがいもやミルクの味わい深いやさしいスープ

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2品目はコロンビアの西部、エクアドルと太平洋の国境に位置するナリーニョ地方の伝統的なスープです。すり潰したジャガイモ、牛乳やチーズなどが入っていて、南米各地で飲まれています。じゃがいもの磨り潰した食感と乳製品の味わいが非常にマッチしていて、ホッとさせてくれるスープです。

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その頃キッチンでは、山田シェフが次の一品をご用意されていました。

山田シェフが提案する香り、味どちらも楽しむ創作料理

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続いては、山田シェフが考案した鯛とキヌアを使ったグリルが振舞われました。スモーキングガンを使用し、グラスの蓋で香りを閉じ込めることにより、ゲストに料理を味わって頂く時にまるで鯛をスモークしたような味わいを楽しんで頂けます。味はもちろんの事、香りで食卓を演出する山田シェフならではの創作料理です。

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料理のおいしさに皆さん思わず笑みがこぼれます。料理が出るたびに場の雰囲気が和やかになるのを感じました。

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アマゾン原産のスーパーフルーツ「クプアス」を使用した、シャーベットでお口直し。クプアスは、「神のフルーツ」とも呼ばれていて、甘酸っぱさととろみが特徴です。ビタミンB、Cや鉄分が豊富で、抗酸化作用もあることで注目を集めている食材です。

両国のシェフが創る渾身のメイン料理

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最後は2人のシェフによるコラボレーションの一皿。どちらのシェフも真剣なまなざし。キッチンは緊張感で張り詰めていました。

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メインデッシュは、レシエルシェフによる牛タンの煮込みと山田シェフによる竹の子ご飯のコンビネーションです。コロンビアでは、レバーなどの部位と同じように、牛タンもよく食べられている食材です。ステーキのように焼いたり、オガオソース(タマネギとトマトを炒めたもの)と煮る料理があります。

山田シェフがメインに選ばれた料理「竹の子」ご飯は、山田シェフ自らゲストの皆様によそわれていました。各国の大使の皆様も、この組み合わせは初めてのようでしたが、この絶妙な組み合わせに非常にご満足されている様子でした。

最後にもうひとつサプライズ

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最後は山田シェフのデザートです。今回のディナー最後のサプライズはコロンビア産チョコレートのパウダーに抹茶を混ぜ合わせる新感覚のスイーツです。コロンビアと日本を代表する食材が作り出す、コラボレーションの最後に相応しい一品です。二つの食材が主張しすぎず、絶妙なバランスを堪能できます。食材のよさ、特徴を見極めることができる山田シェフだからこそできるデザートでした。

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最後は、2人のシェフが再び登場しました。各国の大使より絶賛されていました。コロンビア、日本の食材のよさを引き出し、今までにはなかった新しい料理を作り出す。今回の晩餐会では、ゲストの皆様にコロンビアと日本の食材のすばらしさを知ってもらうと共に、両国の食文化の融合が2人のシェフによって見事に表現されました。これから、コロンビアと日本が友好を深めていくなかで、食を超えて多方面でフュージョンが生まれることを期待しています。

 

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※掲載情報は 2018/02/19 時点のものとなります。

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